目次
相談の前に確認しておきたいこと
今の職場での悩みと転職を考える基準
相談の前に確認しておきたいこと

転職相談をする前に確認しておくべきことを解説します。何の準備もせずに相談しても、必要な事柄を質問できなかったり、相手に真意が伝わらず的外れなアドバイスにつながったりする可能性があります。
実際に相談する前に、以下の準備はしておきましょう。
転職がなぜ必要かを考える
まずは自分にとって本当に転職が必要なのか、なぜ転職するのかを明確にすることが大事です。漠然と「転職したい」という思いだけで活動していると、結果的に失敗してしまうでしょう。
転職の必要性や理由が曖昧ではたとえ転職ができたとしても、自分の希望と合わず、すぐに辞めたくなってしまうかもしれません。また、転職の熱意が伝わらず採用されない可能性もあります。
現在の職場を退職するのは簡単でも、転職先を探すのには手間と時間がかかるものです。退職後に「こんなはずじゃなかった…」とならないためにも、自分自身としっかりと向き合いましょう。
悩みを具体的に書き出す
転職活動を始めるにあたって、まず現在の悩みを具体的に書き出してみましょう。悩みや不安点を言葉にすることで、現状を客観的に把握できるようになります。
なぜ転職したいのか、その本質的な理由を自分なりに明らかにできるよう、自分自答を繰り返し、悩みや不満を深掘りするのです。悩みを書き出したら、その悩みは転職でしか解決できないのかよく検討する必要があります。
「上司が評価してくれない」「会社の待遇が不満」と他人の責任にする傾向が強い人ほど要注意です。現状認識や自己理解が甘ければ転職の成功は困難でしょう。
現在の悩みが転職でしか解決できないという結論に至れば、転職したい理由や転職先の希望などを、相談者に説得力を持って伝えられるようになります。相談を受ける相手もより具体的なアドバイスをしやすくなるでしょう。
転職の基準を決めておく
転職によって得たい給与や待遇、職場環境、そして業務内容などの基準を決めておくことも大事です。
すべての希望を叶えられる理想的な企業は、基本的にありません。希望する条件に優先順位をつけ、絶対に譲れない点と妥協できる点を明らかにしておきましょう。それを相談相手に伝えることで、より有益なアドバイスを受けられます。
今の職場での悩みと転職を考える基準

転職を希望する人によくある悩みや不満、そして転職を考える基準を紹介します。人によって転職したいと思う理由は違いますが、主に次のような悩みを抱えているケースが多いものです。
給料アップの見込みがない
給料が上がる見込みがないことから、転職を考え始める人は少なくありません。自分の努力や企業への貢献が正当に評価されていないと感じている人は、何年も昇給の見通しが立たなければ転職を決意する傾向があります。
年功序列など、個人の評価が報酬に直結しづらい企業にいる場合は、転職を視野に入れるとよいでしょう。しかし、借金があるなど、個人的な事情から給料アップを望んでいる人は、まずは生活を見直してみることが大事です。
残業や休日出勤を強いられる
残業や休日出勤を強制されている人も、転職を望む傾向があります。
日本では長時間労働が問題になっており、労働基準法を無視した勤務体制を敷いている企業も多いのが現状です。過度な残業や休日出勤は心身に悪影響を及ぼす可能性があるため、勤務状況によっては、すぐに転職を考えた方がよい人もいるでしょう。
ただし、業務内容には不満がなく、企業側に改善を要求できるのであれば、まずは現在の職場環境を改善するように働きかけた方がよいケースもあります。
仕事に将来性を感じない
現在の仕事に、将来性ややりがいを感じないことから転職を考える人もいます。とくに若年層や同じ業務を毎日こなす仕事に就いている人に多い傾向があり、会社から評価されても満足感を得られないケースもあるようです。
しかし転職の結果、再びやりがいを感じられない仕事に就いてしまう可能性もあります。まずは現在の職場で認められるような働き方ができないか、考えてみるのもおすすめです。
昇進や異動によって興味のある仕事に就ける可能性があるならば、しばらく様子を見てもよいでしょう。一方で、社内に興味を持てる仕事やポジションがなければ、転職を考えた方がよいかもしれません。