当日のタックル

風がほとんどなく、気持ち悪いほど海面はナギだ。しかし潮の流れが速く、すぐに東へ流されてしまう。その間にチョコンチョコンとウキが消し込むので、アワセを入れるがタイミングが合わない。

ムシエサをハリ上部までたくし上げていても、きれいになくなっているので、打つ手がない状態が続く。

夜波止でのウキ釣りで80cmスズキに49cmクロダイなど大型魚連打
(画像=当日のタックル(作図:週刊つりニュース中部版APC・永井博文)、『TSURINEWS』より 引用)

あと1時間で日付変更。家内が弁当を作ってくれたので、熱々のお茶とともに早めの夜食だ。心身ともに充電完了し、私の好きな丑三つ時や満潮の午前4時半に向けて今から本番だ。ウキ下を底から1mほどに変えて流してみたら、30cmほどのセイゴがハリに乗り始めた。

夜波止でのウキ釣りで80cmスズキに49cmクロダイなど大型魚連打
(画像=タックルとウキ、ハリ(提供:週刊つりニュース中部版APC・永井博文)、『TSURINEWS』より 引用)

日が変わって27日午前12時15分ごろ、サオをガードレールに立て掛けるが、潮流でイトが出ていくパラパラという音と堤防に打ち付ける波の音しか聞こえない。

夜波止でのウキ釣りで80cmスズキに49cmクロダイなど大型魚連打
(画像=ガードレールに立て掛けてアタリを待つ(提供:週刊つりニュース中部版APC・永井博文)、『TSURINEWS』より 引用)

スズキ80cm登場

好きなだけイトが出ていくようにしてあると、サオを引きずり込もうと何者かがハリに乗った。急いでサオを握りリールをロック。南側に貨物船が停泊しているが、獲物はそっちへ全速力で走り始めた。ミチイトは5号。切れることはないだろう。サオのミシミシと悲鳴を上げる。そして15分ほどのバトルの末、落とし網に大きなスズキがゴロリと転がり込んだ。

夜波止でのウキ釣りで80cmスズキに49cmクロダイなど大型魚連打
(画像=1匹目のビックワンは80cmのスズキ(提供:週刊つりニュース中部版APC・永井博文)、『TSURINEWS』より 引用)

そして10分も経過しないうちに、同じ場所でウキが海中に加速し2度目のバトルとなった。先ほどと同じ感触なのでマダカと思われるが、もうワンクッション遅めにアワせれば良かったかもしれない。エラ洗いもなく水面近くまで引き寄せたところで、手に残った重さだけが記憶に残った。

だが2度あることは3度あると思い、同じ場所へ仕掛けが流れるようにヒットポイントより30mほど潮上へ仕掛けを送り込む。何度か同じポイントヘ送り込むとドンピシャだった。ウキがモゾモゾと動き始めたかと思った瞬間、海中へ一気に加速した。

今度こそ何としても落とし網まで獲物を引きずり込みたい。今回は最初からエラ洗いの洗礼を受けた分おおよその獲物のサイズが分かった。最初のスズキまではないだろう。数分後のバトルの末、嫌がるマダカを捕獲することができた。