• 「フリーランスエンジニアとして仕事しているけれど、相応の単価なのかな……」
  • 「似たスキルで高単価案件を獲得している人は、どうやって交渉しているんだろう?」
  • 「安定して案件を獲得できても、なかなか収入が伸びなくて悩んでいる」

フリーランスエンジニアとして仕事を進めていくなかで、このような悩みを持っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はフリーランスエンジニアの実情や単価交渉術を習得すべき理由を踏まえて単価交渉のコツをご紹介します。

「単価交渉の前に確認すべきポイント」についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次
フリーランスエンジニアの実情
フリーランスエンジニアが単価交渉術を身につけるべき理由

フリーランスエンジニアの実情

まずはフリーランスエンジニアの実情をご紹介します。

フリーランスエンジニアの月収相場

フリーランスエンジニアの賢い単価交渉術|実情と単価UPを狙うコツ
(画像=『Workship MAGAZINE』より 引用)

フリーランスエンジニアの月収相場は60万円〜80万円です。

プログラミング言語別に月収をまとめた、以下の図を見てみましょう。

フリーランスエンジニアの賢い単価交渉術|実情と単価UPを狙うコツ
(画像=▲引用:SE HACK,『Workship MAGAZINE』より 引用)

言語によってややばらつきはあるものの、平均月収60万円〜80万円で推移しているのが分かります。これは平均的なサラリーマンの月収以上といえるでしょう。

IT市場の著しい伸びにより、年々エンジニアの需要が高まっています。求められる需要に供給が追いついておらず、したがってお仕事の単価が高くなる傾向にあるのです。

要件定義や設計から担当したり、製造のみだったりと作業範囲によっても変わりますが、月収相場はおおよそ60万円〜80万円程度と覚えておきましょう。

フリーランスエンジニアの収入0~400万円未満の割合

フリーランスエンジニアの月収相場が平均的なサラリーマン以上である一方で、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が発行した「フリーランス白書 2019」によると、「IT・エンジニア系」の職種で年収0〜400万円未満の割合が35.8%に上ります。

DODAの平均年収ランキングによると正社員エンジニアの20代における平均収入が363万円なので、下積の方が大半を占める20代の収入と同じがそれ以下の収入しかないフリーランスエンジニアの割合が3割を超えているのが分かります。

キャリアを積んだ上で高収入を望んでフリーランスエンジニアになったのに、新卒と変わらないかそれ以下の収入の方が3割以上存在するのが実情です。

フリーランスエンジニアが単価交渉術を身につけるべき理由

次にフリーランスエンジニアが単価交渉術を身につけるべき理由をご紹介します。

理由1. 請け負う案件増やそうにも時間は限られているから

フリーランスエンジニアとして生計を立てていくためには、自分の能力レベルを見ながら案件を選ぶ必要があります。

なかでも特に重要なのが「顧客単価」と「物量」の関係。「1案件当たりの単価を上げる」のか「案件量を増やす」のかということです。

収入を高く保つためには、2つの要素をバランス良く満たす必要があります。とはいえ、1日に割り当てられる仕事の時間も限られているため、案件量ばかりを増やすのはあまり得策とはいえません。

したがって、フリーランスが収入を上げるためには、顧客単価を徐々に高めていく必要があります。

理由2. 不利な条件で契約してしまうから

フリーランスとして駆け出しの時期は、仕事が欲しいがために相手に有利な条件で契約してしまいがちです。しかし、それではなかなか生計を立ていけないません。

フリーランスエンジニアとして生計を立てるためには、適正な価格で仕事をする方法と、双方にとって有益な単価価格交渉術を身につける必要があります。

理由3. 安定した収入の保証がないから

フリーランスエンジニアは、プロジェクトの状況によって仕事が急に終わったり、次の案件がなかなか決まらなかったりするなど、安定した収入の保証がありません。

どれだけ信頼を貯めていたとしても、クライアント先が傾いてしまったら案件がなくなってしまう可能性があります。

そのため、単価交渉術を身につけて稼働できない時間を考慮し、なるべく高単価で稼ぐ契約を得ることが重要です。また平均単価以下で値下げ交渉を受けた場合は、市場の価値を下げてしまうきっかけにもなるため、安易に応じないほうが身を守ることにも繋がります。