FWの種類
センターFW
文字通り、真ん中に位置するフォワードのことをセンターフォワードと呼びます。センターフォワードは、「決定力のある選手・高さのある選手」を配置するケースが多いポジションです。高さがある選手を配置する理由としては、ロングボールを出したときにターゲットになりやすいからです。試合時間がなく、負けているときは、パワープレーでディフェンスラインの選手をセンターフォワードとして使うケースもあります。
サイドFW
文字通りサイドに位置するフォワードをサイドフォワード、またはウイングフォワードと呼びます。スピードのある選手、ドリブルで突破する力のある選手を配置するケースが多いポジションです。
レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド選手は、左ウイングフォワードで出場する機会が多く、左サイドからスピードにのったドリブルでの突破力は並外れていますが、それ以上に、中へカットインし、得点する力、つまり「決定力」がずば抜けています。最近では、「決定力」もウイングフォワードとしては求められる役割です。
セカンドトップ
セカンドトップとはセンターフォワードより1列後ろに下がったポジションをいいます。つまり、センターフォワードとトップ下(オフェンシブミッドフィルダー)の間に位置するポジションのことです。セカンドトップは、フォワードとして得点も求められるポジションですが、トップ下としての役割も求められるポジションです。
具体的には、ゴールを決める「決定力」はもちろんのこと、「ポストプレー」、パスを出しチャンスメイクをする役割などフォワードの中では多くの役割が求められるポジションです。
世界的に有名なFW
クリスティアーノ・ロナウド選手(レアル・マドリード)
まずはレアル・マドリード、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウド選手です。皆さんもご存知だと思いますが、クリスティアーノ・ロナウド選手は、バロンドールを5度受賞している世界的に有名なサッカー選手です。レアル・マドリードでは左ウイングフォワードとして起用されることが多いです。クリスティアーノ・ロナウド選手は一言で万能型のフォワードといえます。
具体的には、トップスピードにのったドリブル、中へカットインしてからの強烈なシュート、サイドからのクロスに合わせるヘディング能力などフォワードとして必要な能力を全て兼ね備えた選手です。
また、なによりも8シーズン連続で40得点以上を決めたりと「決定力」がずば抜けています。
出典:youtube.com
リオネル・メッシ選手(バルセロナ)
続いては、バルセロナ、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ選手です。こちらも、クリスティアーノ・ロナウド選手とよく比較される世界最高峰の選手の一人です。ちなみにメッシ選手もバロンドールを5度受賞しています。メッシ選手は、ロナウド選手と比較するとフォワードとしての高さはないですが、ウイングフォワードとしては抜群のセンスをもった選手です。
具体的には、トップスピードにのったドリブル、スピードにのってもボールをロストしないボールコントロール能力、足元のテクニック、抜群の決定力、オフザボール(ボールを持っていないとき)の動きなど、攻撃としてのセンスは世界一です。
アルゼンチン代表が2018年ロシアW杯最終予選で出場できるかどうか瀬戸際だったときに「エクアドル戦」で決めたハットトリックはすごかったです。
メッシ選手もクリスティアーノ・ロナウド選手同様、「決定力」はずば抜けています。
ロベルト・レヴァンドフスキ選手(バイエルン・ミュンヘン)
最後はバイエルン・ミュンヘン、ポーランド代表のロベルト・レヴァンドフスキ選手です。2018年、ロシアW杯で日本代表と対戦することで注目されている選手の一人ですね。レヴァンドフスキ選手は、クリスティアーノ・ロナウド選手やメッシ選手と違い、センターフォワードとして起用される機会が多いです。 ポストプレー、ターゲッターとしての役割はもちろん、ゴールを決める決定力、ゴール前へ走り込むタイミング、足元の技術などセンターフォワードとして求められる能力を網羅している万能型センターフォワードといえます。
ポーランド代表では歴代最多得点記録を保持しており、絶対的なエースとして君臨しています。 日本代表は、このW杯でレヴァンドフスキ選手を抑えられるかどうかで勝敗が変わってくるでしょう。