目次
シームテープの張り替え準備・用意するもの
シームテープの張り替えのやり方
シームテープの張り替え準備・用意するもの
それではシームテープの張り替えに必要な準備を解説いたします。新しいシームテープを用意するのはもちろんのこと、レインウェア自体にもある程度の前準備が必要です。
シームテープ張り替え修理の準備1.
レインウェアの前準備

レインウェアのシームテープを張り替える前に、衣類はしっかりと洗濯をして汚れやほこりを取り除いておいてください。洗濯のあとはしっかりと乾燥させることも、シームテープの張り替えにも重要です。
シームテープ張り替え準備2.
シームテープを剥がし必要な長さを出す
一部のシームテープが剥がれたりしている場合でも、経年劣化でほかの部分も効果が低くなっていますので全部の張り替えをおすすめいたします。まずは全部のシームテープを剥がしてください。その際に長さを測ることで修理に必要なテープの長さもわかります。
シームテープ張り替えの準備3.
新しいシームテープを用意する
市販のシームテープには幅や長さがあります。張り替えには現在ついているものと同じ幅のものが好ましいです。またシームテープを途中で継ぎ足すとその部分が剥がれやすくなるのでおすすめできません。
長い部分を分割せずに張れる長さの巻きをご用意ください。小川テントから出ているテント補強に使うシームテープは防水効果も安心でき、アイロンでの張り付きがよいため張り替えやすさでもおすすめです。
シームテープ張り替えの準備4.
アイロンとそれに付随するアイテムを用意する
シームテープはアイロンで熱圧着することで強力に貼れ、防水の効果を発揮します。ただしゴアテックスの生地を痛めない範囲の温度設定も必要です。ゴアテックス公式でのアイロン温度設定は80-120度となります。
この範囲内でシームテープのアイロン温度とすりあわせて適した温度を設定できるアイロンをご用意ください。また熱で生地を痛めないために薄い綿のハンカチなどあて布も必要です。
シームテープの張り替えのやり方
それではシームテープを張る方法を解説いたします。作業時間は大きなレインウェアすべて張り替えると丁寧に作業をして、慣れた人でだいたい2時間、アイロンがけに不慣れだと4時間程度と長時間の作業になるでしょう。
レインウェアのシームテープ張り替え手順1.

シームテープの糊残りがあったら、テープを張る前に下地アイロンをかけてきれいにはがしておきます。古い糊が残っていると生地部分に不要な凹凸がうまれて、テープが剥がれやすくなる場合があります。
レインウェアのシームテープ張り替え手順2.
シームテープは張る順序を考えながらまち針でテープを仮押さえ
さっそくテープを張る順番を考えながらアイロンで圧着していきます。まずはどの順序でやると丈夫に仕上がるか、簡単にアイロンがけの計画を立てるのをおすすめします。
たとえばポケットの縫い目など短くてさらに脇の縫い目とテープが重ねられる部分は先に作業すると効率がよいです。順序を考えながらまち針でシームテープを押さえていくと、あて布で見えなくてもずれにくくきれいに仕上がります。まち針はテープを圧着しながら外してください。
レインウェアのシームテープ張り替え手順3.
アイロンでテープを圧着する
シームテープのアイロンでの圧着の原理は、アイロンの熱でテープの糊を溶かす・張りたい部分に接着する・熱が冷めることで糊がふたたび固まってしっかりと固定されるという流れです。
ズボンの裾上げテープを使ったことがある方ならそれと同じようにアイロンがけするとお考えください。
上手にアイロン圧着でテープを張るコツ
圧着時間は10-20秒とかなり長めです。この時にアイロンは絶対にすべらせないように気をつけてください。テープのずれの原因となります。
あて布の上から適温のアイロンを置いたらまずは10秒そのままじっと待ち、あて布を取りテープの糊の溶け具合を素早く確認、不足しているようであればさらに数秒ずつ時間をプラスして様子をみてください。
時間が短いと糊の効果が薄れ長いと生地が焦げる場合があります。