フランス代表エンゴロ・カンテの愛されエピソード4選
(画像=レスター・シティ FWジェイミー・バーディ 写真:Getty Images、『Football Tribe Japan』より 引用)

ランニングで練習に通う!?

2015年8月にレスター・シティに移籍して4年契約を結んだカンテ。移籍して間も無くの頃、車を購入せずに毎日練習場までランニングしようとしていたという。当時から既にレスターを支えていたFWジェイミー・バーディがこう明かしている。

「エンゴロ(カンテ)が『練習場にランニングで通うことを真剣に考えているんだけど、どう思う?』って聞いてきたんだ。それは自分にもう少し負荷をかけたトレーニングを課したいという理由で思いついた案のようだったけど、僕たち全員がビックリして『それはやめて!』って止めたよ」

敵に気づかれずどこにでも現れ、ボールを奪ってから去る。カンテの特徴は、確かに食べ物を狙うネズミに例えられても不思議ではない。

税金ともきちんと向き合う会計士

2012年にブローニュ(当時フランス2部)でプロデビューを果たしているカンテ。その前は同クラブのセカンドチームに所属しプロになれる保証もなかったため、会計士の資格を取得している。当時の状況についてカンテはこう語っている。

「ブローニュのセカンドチームがフランス6部に所属していて、プロになれるかどうかわからなかった。サッカーで生きていけるかどうかが不安で、18歳で高校を卒業した後に2年間会計の勉強をしたんだ。トップチームに上がった時にプロ契約を結んで勉強をやめたが、一応は会計士だ。今はサッカーに集中しているけどね」

会計士としてのプライドも半端ではない。『フットボール・リークス』の調査によれば、カンテは2016年のチェルシーに加入する直前、タックス・ヘイブン(租税回避地)で知られるジャージー島に設立された会社で税金の支払いを逃れる道を打診されていたが、あっさり断ったと言われている。

このアイディアが却下されたカンテは車を購入。しかしチームメイトが乗っているような超高級車ではなく、彼が選んだのはシンプルなミニクーパーだった。今はメルセデス・ベンツの車に乗っているようだが、ミニクーパーは処分してない。母国フランスに運んでもらい、自宅に戻る時に利用しているようだ。

飛行機事故に遭った元同僚の捜索に協力

2019年1月21日の出来事。2015年にカーン(フランス1部)でカンテのチームメイトだったエミリアーノ・サラが、飛行機事故に巻き込まれた。

ナント(フランス)からカーディフ・シティ(イングランド)への移籍が決まったサラが、カーディフに向かうために搭乗した飛行機が、イギリス海峡のチャンネル諸島ガーンジー島の北部約20キロ付近で消息不明に。海上では複数の浮遊物が発見されるも搭乗者を示すものは見つからず、警察の捜索は打ち切られた。

捜索打ち切りの判断に納得がいかなかった人々が募金を集め始め、カンテは経済的に大きく貢献したという。それによって捜索は再開した。同年2月3日に1人の遺体が発見され、4日後それがサラだったことが判明した。

提供元・Football Tribe Japan

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