最大の違いは1,300ccエンジン

見た目がほぼ共通のジムニーシエラとジムニーですが、軽自動車では無いジムニーシエラには、660ccまでのエンジンまでしか積めないジムニーと違い、1,300ccエンジンが載っています。

かつてはカルタスと同じG13Bエンジンが、現在は初期のスイフトと同じM13Aエンジンに更新されています。VVT(可変バルブタイミング)搭載DOHCエンジンのM13Aは低速トルクと高回転でのパワーを両立した余裕のあるエンジンで、高速走行では排気量の差が明らかです。

660ccターボエンジンを積むジムニーも加速性能や悪路走行時のトルクは十分とはいえ軽自動車には違いが無く、高速道路での長距離巡航はジムニーシエラの方に余裕があります。

拡大されたトレッドでオフロードでも優れた安定感

走破性に優れたジムニーの唯一の泣き所が軽自動車枠に収めなければいけない全幅で、そのためあまり太いタイヤは履けませんし、リフトアップして最低地上高を上げても、重心が高い割に幅が狭くて不安定になりがちです。

それに対してオーバーフェンダーを装着して幅を広げ、トレッド(左右輪の感覚)も拡大したジムニーシエラはオン/オフを問わずどっしりとした安定感があります。

サスペンションのバランスもジムニーより優れ、ゴツゴツした岩場などでタイヤに路面を捉えさせる接地性でも勝っています。