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ゆるブラック企業勤務に向いている人
ゆるブラック企業に勤め続ける3つのリスク

ゆるブラック企業勤務に向いている人

ゆるブラック企業で働き続けるリスクとは|仕事にやりがいを見出すための転職3ステップ
(画像=『キャリアゲ』より引用)

ゆるブラック企業の特徴を見ていると、ややネガティブなイメージを抱いてしまう人が多いと思います。

しかし、実際にはゆるブラック企業を好む人も一定数は存在しています。

この章では、ゆるブラック企業が合っている人に共通する点を3つ挙げていきます。

1.ストレスを溜めたくない

ブラック企業からの転職者などに特に多いのが「ストレスを溜めたくない」という人たちです。

これまで月に60時間、80時間などの残業をして疲れ果てて辞めたわけですから、それは「とにかくストレスフリーな職場だったら何でも良い」と思うのもうなづけます。

ブラック企業からの転職者でなくとも、

  • 厳しいノルマに追いかけられたくない
  • ゆったりと気持ちに余裕を持って働きたい
  • ストレスが溜まることが何よりも苦痛

このように思う人であれば、ゆるブラック企業は悪くない選択肢と言えます。

2.仕事にやりがいを求めていない

やりがいがなければ働いても意味がない、と思う人ばかりではありません。

仕事は「生きていくための生活費を稼ぐため」としか思っていない人もいるでしょう。

その場合、

  • やりがいの大きい仕事
  • 今後のキャリアのために役立つ仕事

などはあまり魅力になりません。

どちらかと言うと、それなりに働いて最低限の収入が得られれば、やりがいがなくても十分長く続けていけるわけです。

このように、仕事のやりがいなど特にあってもなくても構わない、という人にもゆるブラック企業は合っていると言えます。

3.収入よりも楽さを重視したい

多くの人は「せっかくなら高収入を目指したい」と考えますが、全員がそうではありません。

高収入を目指すには、

  • 専門性の高いスキルを身につける
  • 実績を積み上げて出世する必要がある
  • 営業などでは毎月のノルマを達成し続ける

などの必要があります。

ダルマちゃん 楽して簡単に高収入が得られる仕事なんて、この世にまず存在しないからね。

ユーくん そうだよね。確かに高収入を叶えるためには努力しないといけないもんね。下積みがあってこそ、成功して高収入を叶えられるんだろうし。

高収入を嫌がる人はいなくても、高収入を得ることよりも仕事の楽さを重視する人は割とたくさんいるのではないでしょうか。

「キツい思いまでして収入を増やさなくてもいいや」と思う人なら、ゆるブラック企業で緩く働く方が合っていると言えるでしょう。

ゆるブラック企業に勤め続ける3つのリスク

ゆるブラック企業で働き続けるリスクとは|仕事にやりがいを見出すための転職3ステップ
(画像=『キャリアゲ』より引用)

人によっては、一概に良くないとは言えないところがあるゆるブラック企業。

しかし、ゆるブラック企業に勤め続けるリスクについては知っておく必要があります。

ゆるブラックの特徴は、「まあまあ楽してそこそこ稼げるが成長はできない」というものでしたね。

居心地は良いゆるブラック企業では、思いの外長い期間勤める人もたくさんいます。

この章では、ゆるブラック企業に勤め続ける3つのリスクについて解説していきます。

1.転職の際にアピールできるスキルがない

転職時に有利な人はどのような人かを考えると、

  • 専門性の高いスキルがある人
  • スキルを使って実績を積み上げてきた人
  • 学歴・職歴が高い人

などの特徴が挙げられます。

もうお分かりかと思いますが、ゆるブラック企業で働いていても、これらの要素を得ることはまずできません。

なぜなら、お伝えしたように、ゆるブラック企業ではハイレベルのスキルが身につくことがないからです。

転職時には、これまであなたが前職でどのような業務にあたっていたかを元に、あなたができることをアピールする必要があります。

このときにつまずいてしまうのが、ゆるブラック企業出身者なのです。

2.現状維持で満足してしまう

例えば学校でも同じことが言えますが、自分のレベルよりも少し高いレベルの高校にギリギリ入学すれば、その後授業についていくのが困難になります。

逆に、最初から簡単に合格できるレベルの高校に入学していれば、高校生活はかなり楽で、勉強せずとも常に成績はクラスのトップあたりを維持できるでしょう。

ユーくん そうだよね。しかも自分よりレベルの低い人や自分と同じくらいの人ばかりだと安心だし、頑張らなくて済むから楽だもんね。

仕事もこれと同じです。

ゆるブラック企業に身を置くと、ハイレベルなスキルを持っている人や、バリバリ仕事をこなして成績を上げていく人を見ることがありません。

そのため、「ぼちぼちやっていればいいか」と自分自身の基準が低くなり、「適度にやる」ことが普通になってしまうのです。

結果的に「無理してでも何かを身につけて成長する」機会を失い、現状維持で満足してしまうのが、ゆるブラック企業に勤め続ける代償の一つです。

3.年収が上がらず年数だけが経過する

ゆるブラック企業では、入社時にそこそこの給与額からスタートするため、初めのうちは「この仕事内容にしては悪くないな!」と満足度も高いはず。

しかし、ゆるブラック企業は昇給幅がものすごく小さいために、何年勤めていてもほんの少ししか年収UPしません。

このことに気づくのは入社して2年3年が経つ頃かもしれませんね。

ダルマちゃん 仕事内容がまあまあ楽だったら、給与額が相当低くない限り不満に感じないものだからね。

ですが、年収が上がらないことに気付いたころには、すでにゆるブラック企業で中堅のポジションになっている場合が多く、すぐに転職をする気にもならないのです。

その結果、「給料がもう少し上がれば言うことないのにな、まあいっか。」とそのままさらに何年もゆるブラック企業に勤め続ける、というのはよくあるケースです。

さらに時が経って、「もう年齢も年齢だからもっと稼げる仕事を見つけよう」と一念発起して転職活動を始めたところで、時すでに遅し。

年齢の割にスキルも実績もない、となれば転職で収入UPを叶えるのはほぼ不可能になってしまいます。