ゆるブラック企業という言葉があるのをあなたはご存知でしょうか。

ブラック企業でもホワイト企業でもない新しいカテゴリーであるゆるブラック企業には、人によってメリットと呼べる特徴もあれば、デメリットと呼べる部分もたくさんあります。

今回は、ブラック企業ほど大変な思いをするわけでもない代わりに、それほど成長することもできないゆるブラック企業がテーマです。

今回の記事では、

  • ゆるブラック企業とは何か
  • ゆるブラック企業の特徴
  • ゆるブラック企業向きの人とはどんな人なのか
  • ゆるブラック企業で働き続けるリスク
  • ゆるブラック企業からの転職のコツ

などについて理解することができます。

果たしてゆるブラック企業とはどのような会社のことなのか、ここでしっかりと理解を深めていきましょう!

目次
ゆるブラック企業とは
ゆるブラック企業の5つの特徴

ゆるブラック企業とは

ゆるブラック企業で働き続けるリスクとは|仕事にやりがいを見出すための転職3ステップ
(画像=『キャリアゲ』より引用)

ブラック企業、ホワイト企業などの呼び名が定着してもうかなり長い時が経ちました。

ブラック企業とホワイト企業という言葉はどちらもはっきりとした明確な定義はありませんが、両方の言葉の意味を知らない人はほとんどいないでしょう。

ブラック企業とは

  • 長時間労働
  • サービス残業など未払い賃金がある
  • パワハラが多い
  • 離職率が高い

ホワイト企業とは

  • 残業が少ない
  • 福利厚生などの待遇が良い
  • 各種ハラスメントがない
  • 離職率が低く就職においても人気

おおよそ、ブラック企業とホワイト企業に関しては以上の通りのイメージです。

今回のテーマである「ゆるブラック企業」は、ブラック企業とホワイト企業の中間にあたります。

ゆるブラック企業とは

  • 長時間労働はない
  • 給与はそこそこ可もなく不可もなし
  • 離職率は低め
  • スキルは身につかない
  • 昇給はあまりない

ユーくん 悪くない感じがするけど、どうなんだろう。成長できないってことなのかな。

ダルマちゃん そうだね。ゆるブラック企業は居心地はいいけどあまり自分の成長のためにならない企業なんだよ。

ブラック企業と比較すれば、長時間会社に拘束されることもなく、パワハラで追い詰められるわけでもないため、居心地は格段に良いのがゆるブラック企業。

ですが、その反面昇給が少なく「何年経っても給料がほぼ変わらない」と言うケースも珍しくありません。

すごく簡単にまとめると、「楽だけれど、成長はできないし収入も上がらない」というのがゆるブラック企業の最大の特徴です。

ゆるブラック企業の5つの特徴

ゆるブラック企業で働き続けるリスクとは|仕事にやりがいを見出すための転職3ステップ
(画像=『キャリアゲ』より引用)

さて、ゆるブラック企業についてさらに詳しく見ていきましょう。

この章では、ゆるブラック企業の特徴を5つの項目にまとめています。

今あなたが勤務する企業に該当するものが多ければ、その企業はもしかすると「ゆるブラック企業」かもしれません。

では一つ一つチェックしてみましょう。

残業もなければ昇給もない

ゆるブラック企業で働くのは比較的楽です。

なぜなら残業はほぼなく、毎日定時に退社することができるからです。

ダルマちゃん ブラック企業と大きく違う部分だね。これだけ見ればホワイト企業と同じだからね。

ブラック企業では「長時間労働」が最大の問題点として注目されていますが、やはり会社に拘束される時間が長ければ疲労感も高くなります。

ゆるブラック企業ではまず定時上がりが基本なので、ヘトヘトになるまで働くということがありません。

楽で良いと言えばそれまでなのですが、楽である代わりに昇給が少ないのが特徴です。

昇給があるから長く勤めることや出世することに意味がある会社員ですが、昇給しないとなるとモチベーションは上がりにくくなります。

ということもあってか、ゆるブラック企業では「ダラダラなんとなく働く人たち」がとても多いです。

居心地はそれなりに良い

例えばブラック企業を例に挙げると、職場の雰囲気はすごく悪いです。

どう悪いか具体的に挙げるとすれば、

  • 疲労で従業員の顔が死んでいる
  • 怒鳴り声が飛び交う
  • 職場内の清掃が行き届いておらず汚い
  • 会社で寝泊まりしている人がいる

などなど、とにかく悲惨な環境である場合が多いです。

ゆるブラック企業においては、職場の雰囲気は悪くありません。

むしろ、和気あいあいとしており、殺伐としたムードとは真逆なので、居心地は良いと言えます。

離職率は低め

ゆるっと働いて特にキツい思いもしないせいか、ゆるブラック企業は離職率が高くありません。

ブラック企業の離職率が高いのは、仕事が「大変で辛いから」ですが、ゆるブラック企業に関しては大変でもなければ辛くもないので当然です。

ガッツリ高収入を稼ぎたければ別ですが、そうでなければ特に「辞める理由」が見つからないのです。

ユーくん そうだよね、だって楽なんだし居心地もいいなら仕事が辛くて辞めたいなんて思わないだろうし。

というわけで、離職率が低いという点も、ゆるブラック企業の特徴として挙げられます。

スキルは特に身に付かない

ゆるブラック企業の仕事には、あまり難しい業務や高いスキルが求められる業務がありません。

「できることをひたすら同じように日々繰り返す」毎日なので、

  • 高度なスキルがないからできずに悔しい
  • 早く○○の仕事を覚えて頑張らなきゃ!

などと感じることがほぼないのです。

まさにぬるま湯のようなゆるブラック企業。

スキルが身についていないことに危機感を感じることもなく、そのまま時が経ち転職する際に、「そう言えば自分はあの会社で何を学んだんだっけ」と得たものの少なさに愕然としてしまうのです。

スキルが身につかないということは成長がないということ。

仕事は楽でも成長ができないとなると、やはりゆるブラック企業に長くいるのは危険ですね。

毎日同じことの繰り返し

ゆるブラック企業は、基本毎日同じ業務の繰り返しです。

それも、特に頑張らなくとも勤務時間内に終わらせることができるような業務なので、必死になる必要がありません。

「目をつむっていてもできる」ような仕事を毎日繰り返していれば、自然にダラダラと仕事をする癖が付いてしまいます。

ブラック企業のように「とても労働時間内に終わる仕事量とは思えない」ような、あり得ない業務量を振り分けられるのも問題ですが、余裕があり過ぎるのもよくありません。

定時に終わるか終わらないか、微妙なラインの仕事量を抱えていれば、

  • 今日やることをToDoにまとめておこう
  • 早く完了できる業務から優先的に手を付けよう
  • 今日は少し余裕があるから明日の業務計画を立てよう

など、効率よく仕事を完了できるように自分なりに計画する習慣も身につきます。

ですが、適当にダラダラとやっていても終わる程度の仕事量なら、特に考える必要がないため、「頭を使う」ことがどんどんなくなってしまうのです。