打率3割はいいといわれる理由
日本のプロ野球にかかわらず、メジャーリーグでも打率3割で優秀と言われています。
MLBの前身であるナショナル・アソシーエーションでは、各チームが約30試合を行ないました。リーグの平均打率は.287だったそうです。
100打席以上立った打者は65人を数えました。しかし、3割以上は24人しかいませんでした。このようにメジャーリーグ開始期の時代から、3割打者は優秀だったと言えます。
ちなみに、プロ野球の平均打率が.250から.260だそうです。1936年に日本のプロ野球が発足してから毎年リーグ打率は.250前後なのです。不思議ですね。
平均が.250の世界で3割打つことの大変さは、今も昔も変わらないようです。
プロ野球の最高打率は?
では、プロ野球で1シーズンの最高打率を残した打者は誰なのでしょうか。
こちらでは、シーズン最高打率のベスト3を紹介します。
1位ランディ・バース (阪神・1986年) 打率.389(453打数176安打)
1983年から1988年まで阪神タイガースでプレー。
6シーズン滞在は、助っ人外国人のチーム在籍期間最長タイ記録です。
1985年の掛布雅之、岡田彰布と放ったバックスクリーン3連発は有名です。ちなみに打たれた投手は巨人の槙原寛己投手でした。
狭い球場や左方向に強い風が吹いているときには、軽く流しただけでレフトスタンドに叩き込むほどの技術とパワーを持ったバッターだったようです。
2位 イチロー (オリックス・2000年) .387 (395打数153安打)
2019年、惜しまれながら現役に幕を下ろしたイチローは、言わずとしれたヒットメーカーでした。
シーズン打率第3位もイチローが記録しています。
1軍に定着した1994年シーズンから、メジャー移籍後の2010年シーズンまでの17年連続で打率3割以上を記録し続けました。また、首位打者を9度も獲得しています。
脚が速いため、内野安打が多いのが特徴で、単打を多く放っています。
しかし、日本では一時期クリーンナップを打っていたので、長打を放つことも多かったようです。打とうと思えば長打を狙えたのはすごいですね。
3位 張本 勲 (東映・1970) .3834 (459打数176安打)
第3位は日曜日の朝におなじみの張本勲さんです。
日本プロ野球の通算安打記録を持っているのが張本選手なのです。
バットを高く構えてから捕手寄りに倒し、水平に振り抜く独特の打法でヒットを量産しました。
右へ左へと自在にボールを打ち分けたので、元祖広角打法と言っても過言ではありません。
猛打賞を251回を記録し、プロ野球最多です。
さらに、通算で319盗塁を記録するなど脚も速い選手でした。通算500本塁打以上かつ通算300盗塁以上を記録しているのは張本選手だけです。