今回のテーマは「うどん」。シンプルがゆえに、麺の固さや太さ、出汁タイプ、トッピングなど…地域ごとに個性が際立つ商品だ。たとえば、麺1つをとっても、讃岐のコシの強いものもあれば、それとは対照的に、九州の柔らかい麺は、初めて食べた人はその食感に驚くかも知れない。

また「味の境は関ケ原」と言われるように、西と東では出汁の色、味が大きく異なる。ご当地ごとの違いはもちろん、アレンジのしやすさも特徴的で、カレーうどんやトマトうどんなど比較的メジャーなアレンジだけではなく、和洋中バラエティ豊かなうどんも存在する。 

加えて、コロナ過でおうち時間が増えたことによって、冷凍うどんを中心に、冷蔵、乾麺など、うどんを自宅で食べる人が増えているという調査結果も出ている(ホットペッパーグルメ外食総研2021年9月調べ)。

もはや国民食といっても過言ではない「うどん」。なじみがあり、アレンジも可能で、シンプルがゆえに商品開発の差別化は難しい。今回はこの難題に応えるべく、うどんの商品開発のヒントになりそうなお店を紹介したい。※新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、営業日時を変更している場合があります。詳細は、各店舗のホームページや公式SNSでご確認ください。

①讃岐うどんの真髄を知る!
「おにやんま」

バイヤー必見!今行くべき専門店  コロナ禍で食べる人増加中の 「うどん」 提案で差をつける!注目の3店
(画像=渋谷PARCOの 地下1階にある「おにやんま 渋谷パルコ店」、『DCSオンライン』より引用)

こちらは言わずと知れた東京の人気店だ。うどんといえば香川の讃岐うどん。うどんのコシ、あっさりとしたスープといった味もさることながら、大きな釜で茹で上げるスタイルや、その安価さなど、本場さながらの讃岐うどんを楽しめる。

天ぷらうどんといえば、大抵は海老天を想像するかも知れないが、讃岐うどんには、ちくわ、とり天、イモ天など、好みでさまざまな天ぷらを載せて食べるのが定番だ。

おにやんまで天ぷらうどんを注文すれば、とり天、イモ天、海老天、ナス天などが少しづつ乗ってうどんが提供され、さらにテーブルに置いてある天かすをお好みで“ぶっかけて”食べることもできる。コシだけではない讃岐うどんのスタイルと空間をここでぜひ味わってほしい。そう思えるお店だ。

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(画像=1番人気のメニュー「とり天ちくわ天ぶっかけうどん」(530円)、『DCSオンライン』より引用)

店舗名    「おにやんま 渋谷パルコ店」
所在地    東京都渋谷区宇田川町 15-1 渋谷PARCO B1F
営業時間   11:00~21:30 ※時短要請中は20時まで
定休日    渋谷 PARCO に準ずる

②白いカレーうどん!?が
食べられる蕎麦専門店「初代 恵比寿店」

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(画像=「初代 恵比寿店」の内観、『DCSオンライン』より引用)

アレンジうどんのアレンジ━━。そんな言葉がぴったりなメニューを提供するのがこちらのお店だ。手打ち蕎麦のお店ながらこちらの名物は、なんと「白いカレーうどん」。アレンジうどんの定番といえば、カレーうどんの右に出るものはいないが、このメニューはそのカレーうどんをさらにアレンジした逸品だ。スイーツのような真っ白でふわふわのビジュアルと個性的な味に皆、きっと驚くだろう。

白い部分はじゃがいもと生クリームを使用したムースで、そのふんわりした食感はまるでスイーツのようだ。その下には20種類ほどのスパイスを使用した本格的なカレーが潜んでおり、かき混ぜて食べると本格的な唯一無二の味わいとなるのだ。定番メニューの常識を覆す商品開発は、さすがの一言である。

バイヤー必見!今行くべき専門店  コロナ禍で食べる人増加中の 「うどん」 提案で差をつける!注目の3店
(画像=名物メニュー「白いカレーうどん」、『DCSオンライン』より引用)

店舗名   「初代 恵比寿店」
所在地    東京都渋谷区恵比寿南1-1-10 1F
営業時間   11:30~23:00
定休日    なし(年始のみ休み)