目次
トレッキングをするときの注意点
登山とハイキングはトレッキングと違う
トレッキングをするときの注意点
事前準備をしっかりする
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トレッキングをするときに大切なことは、事前に準備をしっかりしておくことです。準備するものは服装や装備・道具の他に、当日に必要な飲料水と携行食があげられます。
飲料水はスポーツドリンクなどを、天候や歩く距離に応じて用意しましょう。携行食とはおにぎりやバナナなどの腹持ちのよい食料です。他にも糖分補給になる甘いものも準備しましょう。飲料水と携行食の他に、絆創膏などの救急用具も準備すると万が一の際に便利です。
トレッキングルートの情報も収集しておく
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トレッキングはわかりにくい場所を歩くことが多いため、地図でのルート把握が必要です。万が一のことも考えてエスケープルートもチェックしておきましょう。エスケープルートとは、住宅街や幹線道路にアクセスしやすい最短ルートのことです。
地図の準備以外には、事前に訪問地の観光協会などのホームページで情報収集もおすすめです。トレッキングは自分が歩くルートを頭の中にしっかり入れておくことで、楽しみがさらに広がることでしょう。
初心者はツアー参加がおすすめ
トレッキングの初心者は、数回は「経験者と歩く」、または旅行会社などが主催している「トレッキングツアーに参加する」ことから初めてください。初心者がいきなり長距離を歩くのは危険性が高いため、単独トレッキングはツアーなどで慣れてから挑戦しましょう。
体力をつけておく
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最大のトレッキングにおける注意点とは、自然の中を歩く場合のトレッキングは途中で引き返せないため、最後まで歩きぬく体力が求められる点です。
長距離トレッキングは体力を途中で消耗してしまうことも多く、体力のない人がいきなりトレッキングに出るのはおすすめしません。運動不足の人は長距離トレッキングに備え、実際にトレッキングシューズを履いて近所を毎日数㎞歩くなど、事前に相応の体力をつけておきましょう。
登山とハイキングはトレッキングと違う
登山の意味と目的
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「登山」とは何か?というと、意味は文字どおり「山に登ること」で山頂を目指すこと(ピークハント)に他なりません。また登山の目的もずばり、頂きに立つことです。
トレッキングやハイキングとは違い身体的苦痛がかなり伴う行為ですが、山頂に到達したときの喜びは非常に大きなものになります。登山最大の意義は、山頂でしか見えない景色や山頂に立てた達成感などを味わうことです。
かつての日本における登山の目的
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かつての日本は、山を霊なる存在とする神仏習合の山岳信仰が盛んでした。6世紀以降には羽黒山・月山・立山・富士山などが開山され、修験者などの霊力があるとされる人だけがこれらの山に入る時代が続いたのです。
ところがこのような山岳信仰は、明治時代に新政府による神仏分離令によって衰退していきました。しかし現在も山岳信仰の名残がある山も多く、山を崇める精神が根付いていることが感じられます。
西洋における登山の目的
「なぜ、山にのぼるのか。 そこに、山があるからだ」
引用元: amazon.co.jp
引用元: ジョージ・マロリー 単行本 –
西洋における登山の考え方とは、自然を征服するためのものといわれています。自然は人間のために存在し、人間が暮らしやすくするために開発すべきものとの考えです。
日本に西洋的な考え方と登山技術が入ってきたのは明治時代の、″お雇い外国人″である英国外交官のラザフォード・ウォールコックやアーネスト・サトウら西洋の技術者たちによってとされています。
ハイキングの語源、目的と意味
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ハイキングとは英語で「hiking」と書き、英語「hike」の現在進行形です。さらには「てくてく歩く」「徒歩旅行をする」などの定義もあります。数々の英語辞典から「hike」とは「歩くこと」に尽きるといえるでしょう。
しかし距離については、トレッキングのように「長時間歩く」「長く苦しい旅をする」との概念がないため曖昧です。この点からトレッキングよりもハイキングのほうに気軽さが感じられます。
ウルトラライトハイキングとは?
本書ではアメリカ生まれのウルトラライトハイキングを解説するとともに、日本での実践方法を紹介しています。
引用元: amazon.co.jp
引用元: ウルトラライトハイキング Hike light, Go simple.
最近注目されているスタイルは、″ウルトラライトハイキング″という荷物の総重量を約7㎏以下にして数千㎞を歩くハイキングです。数千㎞なので決して気軽とはいえず、むしろトレッキングというほうが合っています。
この点においてトレッキングとハイキングの違いが曖昧といえますが、荷物が軽量なことから″気軽なハイキング″ととらえる人もいます。