■照明器具を買い替えた場合
照明器具の進化は時代とともに急激に進んでいる。しかし、すでにエネルギー消費効率の良いインバーター式の蛍光灯型照明器具を使っていた場合、新しい照明器具に買い替えたところで大した節約には繋がりづらい。
照明器具の買い替えで節約効果を発揮するパターンは、白熱電球からLED電球や電球型蛍光灯に切り替えたときだ。
60W形相当の白熱電球の消費電力量はおよそ54Wだが、これをLED電球に変えた場合は7〜10Wまで下がる。電球型蛍光灯であっても10〜12Wであり、消費電力量の大幅な減少が見込める。
これを年間2000時間ほど点灯した場合、94kWhの節電が図れるため、1年間で電気代を約2,500円節約できる。LED電球は1,000〜2,000円で購入できることから、新しい電球に買い替えても1年弱で回収することが可能だ。
■テレビを買い替えた場合
テレビも消費電力量が多いため、買い替えを検討すべき家電だ。2006年の液晶テレビ32V型の年間消費電力量はおよそ161kWhなのだが、これを2014年のテレビに買い替えた場合、およそ59kWhまで低下する。
消費電力量は60%以上も減少しており、年間の電気代に換算すると約2,700円も安くなった。2014年のテレビでこれほど大きな差が生まれていることから、2022年発売のテレビではもっと大きな効果が見込めるだろう。
なお、2000年前後に発売されたプラズマディスプレイの大型テレビの場合、年間消費電力量はおよそ350kWhなので、電気代は約6分の1まで低下することになる。もしプラズマディスプレイの大型テレビを使っているのであれば、早めの買い替えをおすすめする。