高卒女性の就職状況や給与額がどのくらいなのか悩んでいないでしょうか。高校卒業後に就職する際のポイントを解説するとともに、おすすめの業界・業種を紹介します。高卒でなかなか就職先が決まらないと悩んでいる女性は必見です。

目次
高卒女性の就職状況
高卒女性の平均給与は?

高卒女性の就職状況

高卒女性が就職するときのポイント。おすすめの業界や職種を紹介
(画像=(出典) photo-ac.com、『キャリアゲ』より引用)

高卒で就職を希望している人は、「就職率はどれぐらい?」「給与の平均額はいくら?」など疑問を持っているはずです。まずは、高卒女性の就職状況を確認しておきましょう。

就職内定率は97.5%と高水準

文部科学省の調査によれば、高卒女性の就職内定率は2020年3月の段階で約97%です。つまり、大卒でなくても、ほとんどの高卒女性がしっかりと就職していることが分かります。

当然、きちんと準備をして就職活動に臨む必要はありますが、高卒だからという理由で就職に不利な影響はないでしょう。

ただし、卒業後に正規雇用ではなくアルバイトをして生活していたり、大学を中退したりした場合、希望する業界・業種によっては就職が難しくなる可能性もあるので注意が必要です。

参考:『令和2年3月新規高等学校卒業者の就職状況(令和2年3月末現在)に関する調査について』

大卒との比較

大卒女性の就職率も確認しておきましょう。文部科学省の調査による大学卒業者の就職状況を見てみると、20年4月における19年度大卒女性の就職率は98.5%(※男性の場合は97.5%)です。就職率だけに注目すれば、高卒でも大卒でもさほど変わらないことが分かります。

「自分は高卒だから就職に不利なのではないか?」と感じている人は多いかもしれませんが、統計からそのようなことは言いにくいでしょう。大学を出ていないことに引け目を感じる必要はありません。自信をもって就職活動に臨むことが大事です。

参考:『大学等卒業者及び高校卒業者の就職状況調査』

高卒女性の平均給与は?

高卒女性が就職するときのポイント。おすすめの業界や職種を紹介
(画像=(出典) photo-ac.com、『キャリアゲ』より引用)

次に、高卒女性の平均給与額を確認してみましょう。

初任給の平均は16万円程度

厚生労働省が行った調査によれば、高卒女性の平均初任給は約16万4600円(※男性の場合は約16万8900円)です。大卒女性の場合は約20万6900円で、高卒と大卒との初任給の差は約4万2300円となっています。

これは大学で学んだ専門知識やスキルを、企業側が評価していることによる差と考えられます。さらに専門性の高い職種は、平均給与額も高くなる傾向です。

ただし、高卒ですぐに就職した場合、大学卒業と同じ年齢に至る頃には給与がアップしている人も多くいます。同じ年齢でも大学を卒業した新入社員より、高卒女性の方が給与額が高いケースは決して珍しくありません。

学歴の差が給与に反映される傾向はありますが、高卒でも仕事で評価されることにより、大卒以上の給与を得ている人は少なくないのです。

参考:『令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況』

20代高卒女性の平均年収

厚生労働省の調査による平均月収から計算する『20代の高卒女性の平均年収』は、20~24歳までの女性で約227万5200円(平均月収約18万9600円×12カ月)、25~29歳までの女性で約241万8000円(平均月収約20万1500円×12カ月)となっています。

一方、大卒女性の平均年収は、20~24歳までの女性で約271万8000円(平均月収約22万6500円×12カ月)で、25~29歳までの女性で約299万2800円(平均月収約24万9400円×12カ月)です。

したがって、平均年収では高卒と大卒で40~60万円ほどの差があることが分かります。全体の年収額だけを比較すれば、確かに大卒の方が有利といえるでしょう。

ただし、職種や業務内容によって給与額に大きな差があるので、高卒でも大卒以上の年収を得ることはじゅうぶん可能です。

参考:『令和2年賃金構造基本統計調査』