今や小学生までもが持っている自分専用のスマートフォン。メッセージアプリやメモ帳などに文字を打ち込むとき、予測変換機能が入力の手助けとなってくれることも多いだろう。こちらの予測変換機能、iPhone/iPadユーザーに限り実はキーボードである文字を入力すると、面白い文字列が表示されるというのだ。
2022年3月14日に投稿された、アルニース(@Aruniesu)さんの「iPhoneユーザーは「ぞくぞく」って打ってみて」という意味深なツイートは、これを見て実践した多くのツイッターユーザーから5万件以上もの「いいね」を獲得した。アルニースさんの投稿したツイートの動作を行うと、iPhone上ではどのようなことが起こるのか?チャレンジしてみたツイッターユーザーたちの声も交えてご紹介したい。
不思議な生物「ぞくぞく」
ある日、ネットサーフィンをしていたアルニースさんは、たまたま辿り着いたサイトで誰かが『iPhoneで「ぞくぞく」と打ってみて』というような内容を書き込んでいるのを発見。試しに自分のiPhoneに打ち込んでみたところ、予測変換のところに使い道不明の謎の文字列が表示されたのである。
『ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ』
「これは面白い!」と思ったアルニースさんは、すぐにツイッターのフォロワーに向けて情報を共有。このツイートは瞬く間にリツイートされ、多くのツイッターユーザーの目にすることとなったのだった。アルニースさんの元には、「こんな機能あったんですね」との驚きを隠せない声や、実際に「ぞくぞく」と打ち込んで、謎の生き物を大量発生させただけのシュールなリプライが飛び交った。
Appleの謎の遊び心
実は筆者もiPhoneユーザーのひとりなので、さっそく「ぞくぞく」とメモに打ち込んでみたのだが、確かに予測変換には、この謎の生き物がワラワラと密集した顔文字のようなものが表示された。これは一体どういう意味があるのだろうか。
幼少期にはスケルトンブルーのiMacをいじくりまわし、大学時代にはまだ絵文字の概念すらなかった初代iPhoneに飛びついた、それなりのApple信者を自称している筆者だったが、この生物が何なのかまではさすがによく分からない。Appleの遊び心だとしても、「ん?」と思うようなこの文字の羅列。可愛くないとは言わないが、謎は深まるばかりである。20年以上の長い付き合いがある清楚な恋人に、ある日突然、「実は私、廃墟探索が趣味なの」とカミングアウトされたのと同じぐらいの衝撃を感じた。
ちなみに、MacBookのキーボードでも、この生き物が同じように発生するかどうか試してみたのだが、期待を裏切ることなく、予測変換にしっかりと姿を現していた。Apple、組織ぐるみの犯行である。筆者は思わず、「このへんないきものは、きっと世界中にいるのです。たぶん。」と小声でつぶやいた。