「関心はある」が
価格や利便性への不満も
21年9月に発表された日本生協連の「エシカル消費に関する意識調査」の結果では、回答した組合員の約6割が「エシカル消費に関心がある」と答えた。一方で、価格・経済的負担から「エシカル消費をできない・しづらい」という回答も6割に上った。
組合員としても、「これまで、トレーごとレンジで調理できたのが、トレーをなくした場合、一度お皿に移さないと調理できない」「再生・植物由来プラへの切り替えを単品レベルで進めていくと価格が上がってしまう」など、環境政策は賛成だが現実問題として賛成できないといった声もなかにはあるのだ。
組合員、取引先の
“本音”と向き合う

このように、エシカル消費対応商品を進めるにあたって、さまざまなハードルや、組合員からの声がある。そうしたなか日本生協連では「ステークホルダーの“本音”に向き合いながら進めていくことが大切」(朝比奈本部長)とし、30年に向けてプラスチック問題の対応にどのような道筋を立てるのか、取引先や会員生協・組合員と意見交換を図り、目線を合わせて進めている。
なお、昨年10月の第3回「ジャパン・サステナブルシーフード・アワード」において、「『コープ サステナブル』“森の資源を守る”シリーズ発売、および『責任ある調達』への取り組み」が、持続可能な水産物の普及への貢献としてリーダーシップ部門のチャンピオンに選ばれた。
「コープサステナブル」が特別なシリーズではなく、組合員や社会に支持されコープ商品のスタンダードになっていく。そのことが持続可能な社会づくりにつながる。
提供元・DCSオンライン
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