転職活動を行う上で、『志望動機』を考えるのに時間をかけすぎてしまう人も多いのではないでしょうか。志望動機は採用に関わる重要な判断材料なので、注意して書く必要があります。志望動機の重要性や、志望動機を書くときのポイントを例文付きで解説します。
志望動機の重要性

そもそもなぜ、志望動機が転職活動において重要視されているのでしょうか。はじめに、志望動機が重要な理由について解説していきます。
志望動機に着目する企業は多い
履歴書の中で志望動機を重視する企業は、職歴を重視する企業の次に多く、全体の約2~3割を占めるとされます。その理由は、会社が採用を判断する際に、自社で『どのようなことをしたいのか』『何に対して貢献できるのか』を知りたいからです。
中には、これまでの職務経歴を照らし合わせ、『採用条件に当てはまっているのか』を確認する企業もあり、志望動機の重要性は高いと言えます。
また、応募者の『熱意を知りたい』と考える企業もあります。数ある会社の中からその会社を選んだ理由を説明できなければ、『会社に就職したい理由』として捉えられないため、しっかりと内容を考えておきましょう。
志望動機を書くときのポイント

志望動機を書くときには、いくつか意識すべきポイントがあります。内容が同じでも、以下のポイントを意識しているかで伝わりやすさが変わるため、参考にして志望動機を書いてみましょう。
転職理由と志望動機を結びつける
志望動機を伝える上で、ただ『応募先の企業の魅力』を書くだけでは、他の応募者の志望動機と内容が被ってしまう可能性が高いでしょう。
ここで意識したいのが、『転職理由と志望動機を結びつけて書く』ことです。転職理由を志望動機と結びつけることで、志望理由に根拠が生まれ、説得力が増します。
他の応募者の志望動機と異なる内容を書けば、面接官や採用担当者の印象にも残る可能性が高まります。また、志望動機に将来のキャリアを結び付けると、採用担当者の理解が深まるでしょう。
構成を意識する
志望動機を書くときには、構成と呼ばれる『文章が伝わりやすくなる設計図』を意識することで、読みやすく熱意が伝わりやすい文章が書けるようになります。
構成には以下のルールがあるため、把握しておきましょう。
- 結論から書き出す
- 結論に至った理由を書く
- なぜ応募先の会社で働きたいかを書く
- 入社後に取り組みたいことを書く
伝わりやすい文章を書くためには、はじめに結論を書きます。志望動機においては『なぜ応募先の会社を志望したのか』の回答が結論にあたります。
結論をはじめに書くことは、ビジネスシーン全般で使える手法であるため、覚えておきましょう。
結論の次に、その結論に至った理由を書くことで根拠を持たせます。このとき、転職理由と紐付けて書くと、志望動機にオリジナリティが出せるでしょう。
また、『なぜ応募先の会社で働きたいのか』『将来自分がどうなりたいか』を書けば、志望動機の根拠がより強いものとなり、選考を通過できる可能性が高まるでしょう。
自分のスキルや実績をアピールする
『何がしたいか』など自分の目標ばかりの志望動機では、採用担当者は採用後の活躍イメージが湧きにくいでしょう。
ここで意識しておくべきことは、『自分のスキルや実績が、応募先の会社にどれほど貢献できるか』です。『何がしたいか』ではなく『何ができるか』を明確にすることで、採用担当者や面接官が採用後の活躍をイメージしやすくなります。
また、スキルや実績をアピールする時は、「〇〇の経験で積み上げたスキルで、貴社事業の〇〇部分に貢献できます」と具体的に活躍できるポイントを書くことで、選考通過率は上がるでしょう。