●異色のメンバーが手がける自分だけの一足
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(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)
同ブランドには、3D技術やITへの造詣が深い諏訪部さんをはじめ、靴作りで70年近いキャリアを持つ熟練の職人、3Dデータを元に木型を作成する職人などが在籍している。各人に話を伺ったが、それぞれが新しい靴作りに対しての抵抗はなく、むしろワクワクしていたと言う。
職人の世界とも言える靴作りは、昔ながらの手順で進められるケースが多い。実際、諏訪部さんが取り組み始めた当時は、3Dプリントした木型を靴職人たちに見せても相手にされなかった。
しかし、そんな状況にありながらも試行錯誤を繰り返し、さまざまなご縁がつながった結果、現在のメンバーが揃ったのだと言う。中でも、今年で85歳になるという靴職人・酒井さんは、16歳の頃から靴作りに携わっている。
酒井さんがAYAMEや菖蒲でオーダーメイドの靴作りに関わるようになったのは、お客様の足に本当に合った靴をみんなに履いてもらいたいから。昔ながらの職人気質を感じさせない物腰の柔らかい人だが、靴作りを通して人のことを想う姿勢から“職人の本懐”が伺えた。
●北海道のエゾジカ問題に着目しSDGsにも貢献
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(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)
北海道ではエゾジカによる農業・林業への被害を防ぐため、また自然環境保全も目的として毎年10万頭を超えるエゾジカが個体数管理のため捕獲されている。しかし、その全てが食肉などに利用されることは難しく、処分問題も浮上していたのだ。
この問題に着目した諏訪部さんは、エゾジカの革を靴の素材に用いることでSDGsに貢献。資源を無駄なく活かし、“サステナビリティとエコ”をコンセプトに靴作りを行なっている。
エゾジカを使った靴の外見は、オレンジやブルー、グリーンなどを基調としたタイダイ柄。一つとして同じ風合いに仕上がることがないため、周囲の人と被ることもないだろう。