<くろば亭のマグロ漬け丼>
神奈川県三浦半島の最南端にある三崎は、マグロで有名なところです。
「三崎といえばマグロだよね」とはよく言われますが、実際のところどうなのか・・・?
今回、三浦半島を巡ってマグロを「これでもか!」とばかりに食べまくってきました。
寝る前には決して見ないでくださいね(笑)
三崎のマグロ事情
神奈川県三浦半島の最南端にある三崎は、古くからマグロ漁の拠点として栄えてきました。昭和初期にはマグロの水揚げ量が全国でトップクラスになり、日本でも有数のマグロの町として知られるようになりました。現在の漁獲量は銚子や焼津に及びませんが、三崎港周辺には、市場や産直センター「うらり」、マグロ専門の食堂が軒を連ねており、やっぱり「三崎はマグロの町だなぁ」と感じます。

<産直センターうらり>

三崎の魚と三浦野菜のマーケットが軒を連ね、お土産を買うのにぴったりです。

<三崎産直センター「うらり」の様子>

マグロ以外にも新鮮な魚介類が並びます。
では、実際にマグロを食べたお店をどどーんとご紹介しましょう。
マグロの兜焼きが名物 くろば亭
三崎でも「マグロの兜焼き」が名物として有名なお店がここ「くろば亭」です。


う~む、何か強いエネルギーを感じさせる独特の店構えです。ひさしが色褪せているのは、歴史の重さか潮風の影響か・・・

くろば亭は大繁盛店のため、お店に入れなくて順番待ちをするお客さん用にお店の向かい側に待合所が作ってあります。親切ですね~

待合所の中には待っている間、飽きないように色々な展示や商品が置いてあります。

お店の前には、メニュー看板が出ています。手作り感満載で、写真付きなのでイメージしやすいのもありがたいですね。

あ~よだれ出てきた。もうたまらん。
くろば亭は、兜焼き以外にも強烈な名物があります。
それがこのお店のおやじさんです。

<くろば亭ご主人 山田芳央さん>
うわっ!出たっ!強烈(笑)。巨大な数珠を首にかけ、念仏をとなえ、ほら貝を吹きます。まるで山伏のようです。(見た目は怖いですが、優しくてお話好きな方です。こう見えてお酒は一滴も飲めないのだとか。。。信じられん笑)

港の産直センター「うらり」に展示してあるこの作品は、くろば亭ご主人の山田さんが作られたのだそう。いったい何者なのか。。。
さていよいよ名物マグロの兜焼きが登場します。

出たっ!でかっ!

ご主人が宮本武蔵よろしく二刀流でさばいていきます。

これは260kgはあるマグロの兜だそうです。なんと焼くのにオーブンで5時間かかるのだとか。
濃厚な魚の匂いが部屋に充満してきます。脂トロトロですが、マグロの脂は不飽和脂肪酸ですぐ溶けるので、肉の脂ほど脂っこくないそうです。このサイズで30人前はあるそうです。

こんな大きい魚の頭を見たことがありません。身がたっぷり詰まっています。

皿に取り分けていきます。この日は10人ほどで食べましたが、とてもとても食べきれず、残りはお土産にしていただきました。このマグロの兜焼きは要予約で2万円でした(サイズにもよって価格は変わります。)これで30人前ですからかなりお得ですよね。


くろば亭のお座敷にはマグロの解体図が貼ってあります。この絵を描いたのもご主人だそうです。すごい腕前、ちょっと漫画チックでかわいいですね。

<マグロの部位>
捨てるところなく、マグロを食べつくします。さすがマグロ王国三崎!
今でこそ、鮪の目玉料理はあちこちのお店で食べることができますが、初めてマグロの目玉を供したのは、ここくろば亭だそうです。
マグロの兜焼き以外にも、くろば亭おすすめのメニューをいただきました。

<マグロ漬け丼 1,500円(税別)>
三崎のマグロの99%がメバチマグロだそうですから、赤身が美味しいマグロですね。脂の乗った大トロではなく、赤身の方が魚らしさを感じられます。生まれてこれほどたくさんのマグロを食べたのは初めてです。ごちそうさまでした。

くろば亭の周りは港町ムード満点です。

神社への階段を昇って後ろを振り向くと・・・

映画のワンシーンのようにロマンチックな雰囲気です。サザンかユーミンの歌が似合いそうです。
くろば亭
- 住所:神奈川県三浦市三崎1-9-11
- 電話:046-882-5637
- 営業時間:11:00~20:00