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2階リビングの5つのデメリット
2階リビングで後悔しない方法
2階リビングの5つのデメリット

ここまで2階リビングのメリットをご紹介しましたが、2階リビングの家にも少なからずデメリットがあります。順番に見ていきましょう。
2階リビングのデメリット①階段の上り下りがきつい

2階リビングの場合、階段の昇り降りをデメリットと感じる方は多いです。1階リビングであれば、外出をするにも階段を使う必要がないためです。
そのため、足腰に不安がある方や高齢者の方、老後のことをふまえて家を建てたい方は、2階リビングを避ける傾向があるようです。
2階リビングのデメリット②追加費用がかかる

1階から2階にリビングを移すリフォームをする場合、生活導線のことを考えて洗面所や浴室、トイレなどの水まわりも2階に移動するケースが多いです。
しかし、水まわりの設備を2階へ移すには、給排水工事やフロアの補強工事などを行う必要があるため、高額な費用が発生します。まずは複数のリフォーム会社から見積もりを取ってみると良いでしょう。
2階リビングのデメリット③夏は暑い

1階よりも2階の方が窓からの日射が入りやすいため、特に夏場は室内が暑くなりやすいというデメリットがあります。また、直射日光を受けた屋根からの熱が直接伝わることも2階の室内が暑くなりやすい理由のひとつと言えるでしょう。
2階リビングのデメリット④防犯面が心配

2階リビングの場合、生活の中心が2階になるため、防犯面に心配が残る間取りと言われることがあります。具体的には、家族が2階リビングで多くの時間を過ごしていると、玄関ドアや1階の部屋の窓から不審者が侵入したとしても気付かないことが多いという懸念があります。
そのため、自宅を2階リビングにするのであれば「1階の戸締りに十分注意する」「1階から侵入しにくいような窓を採用する」といった点に配慮する必要があります。
2階リビングのデメリット⑤玄関までが遠い

2階リビングの場合、自然と2階で過ごす時間が多くなるので、1階にある玄関との距離が遠くなってしまいます。そこで発生する問題は以下のようなものがあります。
- 家族の外出や帰宅を察知するのが難しくなる
- 来客時の対応に時間がかかる
- 1階の個室にそのまま入られてしまうと、コミュニケーションを取りにくい
こういったデメリットもあることを把握しておくことが大切です。特に子育て世帯の場合は、これからのコミュニケーションの取り方等を考慮しながら間取りを考えることをおすすめします。
2階リビングで後悔しない方法

次に、2階リビングで後悔しないためにおさえておきたいポイントをご紹介します。2階リビングを検討している方はぜひ参考にしてみてください。
方法①間取りを工夫する

2階リビングのデメリットとされている部分は、間取りを工夫することで改善が期待できます。例えば親子のコミュニケーションが取りにくいという問題は、リビングの一部を仕切って子ども部屋として使うという方法があります。
また、1階から侵入しにくい間取りや窓の大きさ、配置を考慮することで、防犯性を高めることができます。このように、一般的にデメリットとされている部分も、工夫次第でカバーできることを意識して家づくりを行いましょう。
方法②老後のことを考える

家族が集い、長い時間を過ごすことの多いリビングが2階にあると、場合によっては老後の生活に支障が出ることがあるので注意が必要です。
例えば、リビングから玄関に行くのにも階段の昇り降りをする必要があるため、足腰に不安がある方にとってはかなりの負担になります。また、1階に寝室がある場合、2階のリビングに行く頻度が少なくなってしまうことも考えられます。
そのため、2階リビングを検討する際は、将来を見据えた間取りにすることが大切です。例えば、「階段の勾配をゆるくする」「階段に手すりを設置する」「ホームエレベーターを追加しやすい間取りにする」など、長く快適に過ごせるような方法を考えておくと安心です。