家の2階にリビングがあると、「近隣からの目が気になりにくい」「外の眺めが良い」などのメリットがあります。しかし、2階リビングにも少なからずデメリットがあるので、その内容を把握しておくことが大切です。そこで今回は、2階リビングのメリットとデメリット、リフォームの相場について解説していきます。
2階リビングとは?

2階リビングとは、リビングが家の2階部分にある間取りのことを指します。戸建住宅は、1階部分にリビングを配置し、2階に個室を設けのが一般的であるものの、最近では2階にリビングをつくる住宅も増えています。また、3階建て住宅が増加していることも、2階リビングが増えた理由のひとつと言われています。
道路からの目線が気にならず、開放的な印象がある2階リビングですが、実はメリットとデメリットがあります。さっそく、2階にリビングがある家のメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。
2階リビングの5つのメリット

リビングは家族が集ってくつろいだり、コミュニケーションを取ったりする場所です。まずは、リビングが2階にあると、どんなメリットがあるのかを解説していきます。
2階リビングのメリット①日当たりが良い

戸建てでは2階部分の方が日の光が差し込む時間が長いため、2階リビングは日当たりの良さを求める方におすすめの間取りです。日中に個室を使わない場合、1階部分に寝室や子供部屋を配置することで、住む人にとって心地よく過ごせる住環境を整えることができます。
また、周囲の目が気になりにくい2階リビングであれば、広々とした窓を採用してしっかりと日光を取り込むことができるのはもちろん、隣の土地に家が建った場合でも光が遮られる心配が少ないのがメリットです。
2階リビングのメリット②眺望が良い

当然のことながら、2階リビングは1階にあるよりも高い位置にあるため、リビングからの外の眺めが良いというメリットがあります。
特に、近隣に広場や公園などの開けたスペースがある場合、窓辺から解放感のある外の景色を眺めることができます。
2階リビングのメリット③騒音が聞こえにくい

テレビや映画を見たり、家族で談笑することが多いリビングは、どうしても生活音が気になるものです。
しかし、近隣の家も1階リビングである場合、2階リビングを取り入れた家であれば普段の生活音をそれほど気にせずに暮らすことができます。同じように周囲の家から出る生活音も聞こえにくくなるため、特に住宅密集地に有効な方法と言えるでしょう。
2階リビングのメリット④周りの目が気にならない

リビングが1階の道路側を向いている場合、気軽にカーテンを開けられなくなるなどプライバシーを確保しにくくなることがあります。その一方、2階リビングであれば窓を開けていても歩行者や車と目線が合わないため、1階リビングよりもプライバシー性が高いというメリットがあります。
しかし、リビングが道路側の1階部分にあって人目が気になる場合でも、窓を高い位置に設置するなどの工夫をすることで、周囲の視線を遮ることができます。プライバシーを確保しつつ、外とのつながりを大事にしたいという方は、窓の大きさや位置をしっかり検討することをおすすめします。
2階リビングのメリット⑤耐震性が高まる

2階にリビングがある家は、1階部分に寝室や子ども部屋などの個室を設けることになります。そうすると、1階部分の柱の数が多くなるため、家の耐震性や安定性が高まります。
このように、1階部分が家を支えてくれるため、2階リビングにすることは災害時にも大きなメリットが得られると言えるでしょう。