退職に向いている時期は?

退職に最適な時期は12月末、もしくは3月末といわれます。また組織再編を考慮し、その前に退職するのも良いでしょう。
転職活動を優先する場合は年末や年度末
転職を優先して考えたい場合は、年末や年度末がおすすめです。これらの時期は他の時期と比べると求人票の数が多く、転職がしやすい時期だからです。求人を掲載している企業数が多ければ多いほど選択の幅が広がります。
厚生労働省が2021年8月に調査した『一般職業紹介状況(職業安定業務統計)』によると、有効求人倍率が高くなるのは10月と3月だと分かります。
求人票の数が多い10月や3月に合わせるためには、その前の1カ月前から転職活動を行うスケジュールを組みましょう。
参考:一般職業紹介状況(職業安定業務統計) | 厚生労働省
期末や組織改編の前
退職に適した時期として、会社の体制が変わる前も良いタイミングでしょう。
新体制になった直後に退職をすると、会社側は仕事に関わる人数や内容などの調整をやり直す必要があり、迷惑を掛けてしまいます。退職をする側としても、気が引けるのではないでしょうか。
会社にとって区切りとなる四半期や半期などの直前も、退職を控えたほうが無難でしょう。
スムーズに退職するポイント

退職前には入念な準備が必要です。社内規則を確認することや退職する際の理由を考えつつ、スケジュールを立てましょう。
就業規則を確認する
退職する際に不利益な要求を通されないためにも、社内の規則は必ず確認しておきましょう。就業規則を読んでいれば対策できます。
就業規則の確認を怠ると、会社にとって都合のいい退職日に決められてしまうことや、会社側が退職自体を認めないといったトラブルに対処できません。
また有給休暇消化を認めない、退職金に関する制度があるにもかかわらず退職金を支払わないケースがあることも考えられるでしょう。
就業規則には退職の時期や退職の意思について触れている場合が多いものです。不利な条件を負わされていないか、きちんと確認してみてください。
スケジュールを逆算して準備する
転職活動におけるスケジュールは、逆算して立てることが大切です。無計画に転職活動を行うことで起こるリスクを回避できます。
例えば、『とりあえず内定が出たから妥協してその会社に決める』『職歴に空白の期間ができないように希望とは違う会社に入社した』などは、避けたいリスクです。
何月ごろに転職する予定なのかを逆算してアプローチし、本当に行きたい会社に行けるようにしっかりと準備しましょう。
退職の理由を考えておく
退職の交渉時、たいていは上司から、退職の理由を聞かれることが多いでしょう。上司から応援、もしくは納得されるような退職の理由を考えておきます。
例えば『将来のために身に付けたいスキルがある』『両親のことが心配で実家から通える職場にしたい』などといった、ポジティブな理由がいいでしょう。
現状に不満や不安があることを正直に伝えてしまうのはおすすめしません。その不満や不安を解決するからと引き留められる可能性があります。