小学校でも英語が必修になるなど、昨今はますます英語が身近な存在になってきています。キャリアアップや転職のために、英語学習をはじめた方も多くいらっしゃるでしょう。

学習をすすめるなかで「実務経験を通して英語力をさらに高めたい」「英語力を活かして副業をはじめられるのではないか」と思ったことはありませんか?

そこで今回は、英語が使えるおすすめの副業をご紹介。副業の内容をはじめ、求められる英語力、副業するときのポイントを解説していきます。

目次
英語が使えるおすすめの在宅副業8選
英語を使う在宅副業を探せるサービス

英語が使えるおすすめの在宅副業8選

1. 翻訳

英語を使える副業のなかで、もっともメジャーなのが翻訳でしょう。ビジネスに関する翻訳を行う産業翻訳や、絵本や書籍などの出版翻訳、映画などの映像翻訳があります。最近は、YouTubeやInstagramなどのSNSに投稿されているコンテンツを翻訳したり、そのコンテンツを使ってSNSを運用したりする仕事もあります。

翻訳案件の単価は、言語や翻訳内容によって異なります。翻訳内容のなかで、もっとも高単価なのが「医学・医療・薬学」を取り扱うメディカル翻訳で、単価は約35円/1ワード。専門知識が必須なため、メディカル翻訳の経験や、製薬会社や医療機器関連企業で勤めた経験が求められることがほとんどです。

メディカル翻訳以外の翻訳の単価は約25円?30円/1ワード。日本語から英語に翻訳する「日英翻訳」より、英語から日本語に翻訳する「英日翻訳」の方が、単価が高い傾向にあります。

JTA(一般社団法人日本翻訳協会)やJTF(日本翻訳連盟)が、翻訳関連の資格試験を開催していますが、これらの資格が応募時に求められることは多くありません。ほとんどの場合、契約前に企業独自のテストを行うことになります。

翻訳については、次の記事で詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

2. 通訳

通訳には、話者が話すのと同時に通訳する「同時通訳」と、話者が話し終わった後に訳す「逐次通訳」の2つがあります。いずれの通訳も要求される英語レベルは高く、英語力だけでなく対応力やコミュニケーション能力が求められます。

また、通訳する業界の専門用語や知識を瞬時に英語や日本語にしなくてはならないため、事前準備は欠かせません。未経験で通訳の副業に応募できる場合は少なく、社内通訳の経験などが必要となります。

ただし、コロナの影響によりオンライン会議が広まり、在宅でも通訳業務がしやすくなったため、案件数は増えたと考えられます。また海外出張の負担も減ったので、「育児・介護を理由に通訳業界から離れていた」「キャリアチェンジしたため、通訳は行っていなかった」という経験者の方にとっては、はじめやすい副業でしょう。

ただし、イヤホン/マイクなどの機材や、安定したインターネット環境を準備する必要があるので、ほかの副業と比べて初期費用がかかることに注意が必要です。

3. チェッカー

チェッカーとは、翻訳された文章のクオリティを担保するためのお仕事です。原文と翻訳文を照らしながら、下記の事項などをチェックします。

  • 翻訳は正しいか
  • 情報に抜け漏れがないか
  • 日本語として自然な文章になっているか
  • クライアントが求める文章の仕様になっているか

イメージとしては、翻訳された文章の校閲・校正を行うようなものです。

案件によって求める英語力の差が大きく、TOEIC745点/英検準1級から応募できる案件もあれば、TOEIC900以上を求める案件もあります。

翻訳経験を求める案件も多いため、翻訳者として経験を積んだのちに、チェッカーの案件に応募するのがよいでしょう。チェッカーとしての視点を養うことで、翻訳のクオリティもあがるかもしれません。翻訳と一緒に検討したい副業です。

4. オンライン英会話講師

英語学習の経験を活かし、オンライン英会話講師になることもできます。

大手オンライン英会話講師の募集要件は次のとおりです。

オンライン英会話サービス 要求基準
Native Camp ・TOEICRTEST 750点以上
・英検準一級以上
・海外経験1年以上
・英語講師歴1年以上
DMM英会話 ・講師経験1年以上
・TOEICR750点以上
レアジョブ ・TOEIC TEST 800点以上、もしくはCEFR B1

単価は、1レッスン(約25分)で、500円?800円が相場です。レッスン数に応じて給料が発生します。多くのオンライン英会話サービスでは24時間サービスを提供しているので、レッスンを開講した分だけ収入につながります。

TOEICや英検の要求スコアは高くありませんが、数多くの講師から選んでもらうために、高いスコアを保有するのが望ましいといえます。また保有資格があることで、試験別対策講座も担当できるようになり、顧客を増やせるでしょう。

さらにほかの講師との差別化を行いたい方は、幼児向けの英語教授資格のJ-SHINEやTECSOL、 大人向けのTESOL等の資格取得を検討してもよいかもしれません。

5. メール・チャットでの顧客対応

海外通販が増えたことで、国外からの問い合わせに対応する機会が増えました。そのため、商品の問い合わせをはじめ、出品・返品などのメール/チャット対応を英語で行う副業も、需要が高まっています。

自然な英語で対応するスキルを求める案件もありますが、テンプレートが用意されているケースも多くあるので、自分の英語レベルにあった案件を選ぶのがポイントになります。

英語での顧客対応の経験がなくても、日本においての顧客対応やメルマガ作成などの経験が優遇されることも。

顧客の問い合わせ対応ということもあり、即時に返信したり、定期的にメールをチェックしたりすることが求められるため「長時間の作業時間は確保できないけれど、隙間時間を定期的に取れる」という方におすすめです。

6. 営業代行

営業代行では、顧客リストを作成したり、依頼主に代わってメールや電話で取引先に営業したりします。

高いスピーキング能力と営業/交渉の経験が求められるケースがほとんど。また電話対応の場合、営業先の国の現地時間に合わせて仕事をすることになるので、国外在住で仕事を探している人向けのお仕事になります。

7. 商品リサーチ

商品リサーチとは、指定されたサイト内の商品情報をリサーチして報告する仕事です。

翻訳ツールの使用を推奨している案件が多く、ほかの副業と比べると、高い英語力は求められません。ただし案件の単価が低いため、大きな収入は見込めないでしょう。

英語力に不安があるけど、英語を使った副業にチャレンジしてみたいという方におすすめです。

8. 英語学習系のブログ運用

ブログを使って、英語学習について発信するのもひとつの手でしょう。ブログ上に広告を設置したり、おすすめの参考書などを紹介したりすることで収入につながります。

ほかの副業と比べて英語を使う頻度は高くありませんが、英語学習方法や英語について解説記事を書くことで、より知識を体系化できるでしょう。収益がでるまで時間がかかるので、副業として行いたいならば、継続していくことが大切です。

次の記事では、ブログで稼ぐ方法を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

英語を使う在宅副業を探せるサービス

1. coconala(ココナラ)

英語が使えるおすすめの在宅副業8選!求められるスキルも解説
(画像=▲出典:coconala、『Workship MAGAZINE』より 引用)

coconalaは、自分が持っているスキルや特技を売れるクラウドソーシングサービスです。CrowdWorksやLancersとは異なり、仕事を依頼したい側が案件を出して人を募集するのではなく、仕事を行う側が「こんなことできますよ」と提案するイメージです。

自分から仕事を提案できるため、「英語×HP作成」「英語×営業」などさまざまな提案を行うことで、自分のスキルを最大限活かせます。

サービス名 coocnala
運営会社 株式会社ココナラ
案件の種類 翻訳、ナレーション、語学レッスン、歌入れ、映像翻訳、電話代行
案件数 約14,000件

2. CrowdWorks(クラウドワークス)

英語が使えるおすすめの在宅副業8選!求められるスキルも解説
(画像=▲出典:CrowdWorks、『Workship MAGAZINE』より 引用)

クラウドソーシングサービスのCrowdWorksでは、英語を使ったさまざまな副業案件が紹介されています。内容は、翻訳やリサーチ、営業代行、顧客対応など。

案件数も多く気軽にはじめやすいクラウドソーシングサービスですが、単価はやや低いのが特徴です。英語を使った副業にはじめて挑戦するという方におすすめです。

サービス名 CrowdWorks
運営会社 株式会社クラウドワークス
案件の種類 翻訳、リサーチ、営業代行、顧客対応
案件数 約3000件

3. Lancers(ランサーズ)

英語が使えるおすすめの在宅副業8選!求められるスキルも解説
(画像=▲出典:Lancers、『Workship MAGAZINE』より 引用)

Lancersは、クラウドソーシングサービスです。同じクラウドソーシングサービスのCrowdWorksと比較すると案件数は少ないですが、翻訳の参考価格を明示しているため、単価が極端に低い案件は見受けられません。なお翻訳の参考価格は、5円?8円/1ワードととしています。

案件数は少ないため、ほかのサービスと併用しながら、挑戦したい案件を探すのがよいでしょう。

サービス名 Lancers
運営会社 ランサーズ株式会社
案件の種類 翻訳、通訳、顧客対応、シナリオ作成
案件数 約90件

4. OCiETe(オシエテ)

英語が使えるおすすめの在宅副業8選!求められるスキルも解説
(画像=▲出典:OCiETe、『Workship MAGAZINE』より 引用)

OCiETeは、通訳/翻訳案件を取り扱う案件紹介サービスです。英語以外の翻訳/通訳案件も多数取り扱っているので、英語のほかにも使える言語がある方におすすめです。

登録者には500万円まで補償してくれる情報漏洩保険がついてくるなど、利用者が安心して働ける環境が整っています。

サービス名 OCiETe
運営会社 株式会社オシエテ
案件の種類 翻訳、通訳
案件数 登録企業:800社以上

5. Amelia(アメリア)

英語が使えるおすすめの在宅副業8選!求められるスキルも解説
(画像=▲出典:Amelia、『Workship MAGAZINE』より 引用)

Ameliaは、翻訳案件紹介サービスです。産業翻訳をはじめ、字幕翻訳や出版翻訳の案件を取り扱っています。未経験でも翻訳の仕事に挑戦できるよう、アメリア独自で会員制度を設けたり、キャリアカウンセリングを行なったりとサポートの手厚さが特徴です。また会員限定のコミュニティで仕事の相談をすることもできます。

利用には年会費16,500円(税込)と入会金5,500円(税金)を払う必要がありますが、サポートやコミュニティを考えると、英語の副業を始めたばかりの人にはぴったりのサービスです。

サービス名 Amelia
運営会社 株式会社アメリア・ネットワーク
案件の種類 翻訳
案件数 年間1500件