春の磯釣りでつきものの「おでこ」。釣り用語の1つで、狙った魚が上がらなかった時に使う。それでも何とか土産を確保したい時は「亀の手」なんていかがだろう。今回は不漁時の強い味方「亀の手」を使った「亀の手のみそ汁」を紹介する。

亀の手の旬

亀の手はどこの磯にでもいる貝のような甲殻類で、磯釣りファンなら一度は食べたことのある海の幸だ。旬は冬から春。

一年を通して見かけるものの、食あたりを避けるため、気温が高くなる夏から秋は食べないほうがいいと言われる。

亀の手がいる場所

亀の手がいる場所は足元から波打ち際までの広範囲。磯に上がって釣り座を決める際、すぐ足元に付いているので、わかりやすい。特に岩の隙間やタイドプールのそばに多い。ちなみにタイドプールのそばのものはカキやカラス貝と混在している。

食べるのに適したものは、なるべく海面に近いもの。波によって適度に洗われているためか、香りがよくて美味しい気がする。

採取方法

採取する方法は至って簡単。サオ受けに使うピトンや魚締めなどを使い、亀の手の根っこから掘り起こすようにとる。ただ、家で食べる分だけにとどめておいてほしい。