40代から不動産投資を始めるにあたり、「40代からでは遅くないのか?」「40代で不動産投資をするときの注意点って何だろう?」など、さまざまな疑問があるでしょう。

そこで今回は、40代でこれから不動産投資を始めようと検討している方へ、不動産投資の仕組みと、不動産投資の注意点・成功へ導くためのポイントなどを解説します。

目次
40代からでも始められる不動産投資
 ・不動産投資を始めるのは40代でも遅くない
 ・不動産投資の仕組み
 ・不動産投資ローンの返済期間は?
 ・不動産投資ローンの金利はどのくらい?
40代が不動産投資をする目的
 ・資産形成におけるリスク分散のため
 ・家族の安心のために
 ・少額での資産形成が可能

40代からでも始められる不動産投資

40代から始める不動産投資! 注意点と成功へ導くためのポイント
(画像=『RENOSYマガジン』より引用)

不動産投資に関するデータや不動産投資の仕組みから、40代からの不動産投資を考えていきます。

不動産投資を始めるのは40代でも遅くない

不動産投資を始めるのは40代からでも遅くはありません。

総務省の「平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」のデータによると、国内の総住宅数6,240万7,000戸・総世帯数5,400万1,000世帯のうち、不動産投資をしている(自分の住居用以外の不動産を賃貸用として、空き家を含み所有している)世帯の年齢で最も割合が多いのは65〜69歳で16.39%、60代では28.25%を占めています。

50代から割合が増えていき50〜54歳で7.24%、55〜59歳で10.01%、50代全体で17.25%です。このデータから、定年後まとまった退職金などを用いて不動産投資を始めるという方の姿が想像できます。

40代から始める不動産投資! 注意点と成功へ導くためのポイント
(画像=総務省「平成 30 年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」よりRENOSY作成、『RENOSYマガジン』より引用)

一方40代全体の割合は9.23%となっています。スタートとして決して遅い年齢ではありません。40代では、現金ではなく不動産投資をローンで始めることによって、後述するレバレッジが効かせられ、また定年までの「時間」を活用した無理のない資産形成をすることが可能です。

不動産投資の仕組み

改めて不動産投資の仕組みやメリットについて解説していきます。

不動産を貸して家賃収入を得る

不動産投資は、マンションなど賃貸用の不動産を購入し、その不動産を入居者に貸し出して、毎月の家賃収入を得るという仕組みです。

多くの場合、投資家は金融機関からの融資を受け、物件を購入し、家賃収入や手元資金から返済をしていきます。なお、入居者の募集は、不動産管理会社に任せるケースが一般的です。

不動産投資のメリット

不動産投資のメリットのひとつとして「老後に定期収入を得られる」という点が挙げられます。ローン完済後は、家賃収入が毎月入ってくるので、定年後には定期的に家賃収入が受け取れます。

自己資金が少なくても始められる

不動産を購入するには数千万円単位のお金が必要ですが、そのすべてを自分で用意する必要はありません。多くの場合、金融機関から融資を受けて不動産投資を開始します。

不動産投資のタイプ、また融資を受ける金融機関によっても厳密には異なりますが、最も初期負担が少ない場合では、10万円の手付金から始めることができます。

初期費用については、不動産会社が直接売主か、売主の仲介をするかによって、仲介手数料がかかる場合とかからない場合に分かれます。仲介手数料は法律で上限が決まっており、物件価格の3%+6万円です。多くかかる場合、物件価格の7%前後の初期費用がかかることもあります。

不動産投資ローンの返済期間は?

不動産投資ローンの場合、返済期間は一般的には35年の場合が多いです。金融機関によっては完済時の年齢が定められている場合が多いので、融資期間が何年になるのかは確認が必要です。

不動産投資ローンの金利はどのくらい?

不動産投資ローンの金利は、金融機関や借入れをする人などによって異なります。例えばメガバンクや都市銀行、ノンバンクやネット銀行の場合は1.5%〜2.5%、地方銀行は1.0%中盤~4.0%中盤、信用金庫や信用組合は2.1%~2.9%などといった具合で幅があります。

40代が不動産投資をする目的

40代から始める不動産投資! 注意点と成功へ導くためのポイント
(画像=『RENOSYマガジン』より引用)

40代が不動産投資をする目的をまとめました。

資産形成におけるリスク分散のため

40代では、すでにさまざまな資産運用を実践されている方も多いでしょう。株式や債券を中心とした投資信託を続けている、または個別株に投資しているという方も多いでしょう。

すでにいくつかの投資は実践しているけれど、物足りないかもしれないと考え、新たな投資を始めようかと考える際に、「不動産という実物資産を持つ」という選択をすることによって、複数の種類の投資を行うことでリスク分散につなげることができます。

現物資産を持つことで、物価上昇リスクに備えたり、株価の動きとは連動しない「不動産」の特性を生かした運用をすることで、トータルで資産を増やしていくことが可能となります。

家族の安心のために

40代では家庭を持たれている方も多いでしょう。子どもの年齢と自分の年齢を考え、かかる教育費の計画も試算されていることでしょう。「元気で働き続ける」という前提のもとに、その計画は成り立っています。

不動産投資は、多くの場合は不動産投資ローンを組んで始めます。ローンを組む際、金融機関から団体信用生命保険に入ることを条件付けられていることが多いです。

不動産投資を始め、団体信用生命保険にも加入することで、万が一のことがあっても、ご家族にはローンがなくなった「家賃収入を生み出す不動産」を残すことができます。この安心感があるから、よりのびのびと働くことができるという方もいます。

少額での資産形成が可能

不動産投資は、少ない投資金額で不動産を手に入れ、人に貸すことによって資産運用をするというのがひとつのやり方です。

普通は投資した金額に見合うリターンを得ますが、不動産投資でローンが組める人というのは、その人が働く会社の「信用力」を活用して、レバレッジを効かせた投資ができる人です。このようにレバレッジが効かせられる投資は、多くはありません。

ほかの年代に比べて、ある程度の給与と社会人生活のうえで蓄えてきた資金ができている40代にとっては、開始時における金銭面でのハードルはそれほど高くないのではないでしょうか。スタートすることができれば、レバレッジを効かせて定年後に安定的な家賃収入を生み出す不動産を所有することができます。

繰上返済を積極的に行い、一般的な借入期間を短縮して定年を迎えることも可能です。