北海道に移住して聞き慣れない方言の第三弾は「さる」。
え?「さる」って、お猿の事じゃないのと思いの貴方・・・違いますよ?
でもでも、初めて聞くと「さる」?
「さる」がなんか関係しているの?
「サルゲッチュ」?などと困惑したのを覚えています。
「さる」の意味と使用例
この方言も道民の間ではよく使われる方言であり、生活に欠かすことのできない便利な表現で、行動の後に「〜さる」や「〜ささった」と、いわゆる助動詞の役割をします。
使用例として最もよくあるのが、ボタンを「押す」という行為で「ボタンをおささった」と表現されます。
ただなんでもかんでも行動の後に「〜さる」とつけると言う訳ではなく、自分の意志と反した誤った行動をした時につけるようです。
たとえば、買い物でショッピングセンターにいったとします。
「3階」に行くつもりだったのに、間違えて「4階」のボタンを押してしまいます。
この時に「(間違って)押ささっちゃったよ?」と使う場合。
他にはボタンが壊れていて、押しても押せない状態の時に、「(このボタン)押ささんないよ!」と使う場合があります。
なんだミスや否定的な場面で使えば良いのか?と思いがちですが、「このお菓子はおいしくて沢山食べらさる。」のように、そうとも思えないような時に使われます。
その差はなにかといえば、自分の意志とは違う状態、不可抗力な状態の時に使われるという事です。
「さる」の語源
語源に関しては青森県の津軽弁で、それが東北出身の開拓民によって広められたという説が濃厚とされています。