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戸隠エリア:戸隠高原
長野県内のユニバーサルツーリズムの取り組み
戸隠エリア:戸隠高原
最初に訪問したのが戸隠高原(とがくしこうげん)。
「戸隠観光協会では、車椅子利用者や何らかのお手伝いが必要な方、すべての方々が安心して訪れることができる観光地を目指して、ユニバーサルツーリズムデスクを開設しています。」

自身も車椅子利用者であるユニバーサルフィールドコンシェルジュの田村さんが車椅子を紹介してくれます。向かって左側が「マウンテントライク」、右側が「MTプッシュ」です。

体験前にまずは腹ごしらえ。戸隠といえば蕎麦が有名ですね。戸隠牧場前にある「手打ちそば岳」にて昼食です。

この店は段差を少なくしているので、車椅子のまま入店可能です。ユニバーサルフィールドコンシェルジュの田村さんも軽快に進みます。

ざるそばと天ぷら盛りです。そば粉は地元の戸隠産。絶品でした。

それでは戸隠連山を眺めながら快晴の戸隠牧場で体験スタート。

「MTプッシュ」は前輪が2輪、後輪が1輪になっていて、後ろから押して進みます。サスペンションやディスクブレーキを装備し、悪路にも対応した本格アウトドア用車椅子です。

操作するのは介助者です。介助者役で操作してみましたが、ブレーキがあるので下り坂や悪路も難なく進むことができます。平地なら一人の介助者で対応できますが、悪路や坂道になると2~3名で操作しないといけません。乗り心地はこのような整地されていない砂利道でも大きく揺れることもなく、椅子に身を任せ、安心して乗っていることができます。

こちらは「マウンテントライク」。「MTプッシュ」同様、サスペンションやディスクブレーキを装備し、悪路にも対応した本格アウトドア用車椅子です。
こちらも前輪が2輪、後輪が1輪になっていますが、レバードライブで自らハンドルやブレーキを操作することにより、一人でも利用することが可能です。操作方法は両手でレバーを持ち、前後に動かすことによって前に進むことができます。曲がる時はレバー先を折り曲げて曲がります。慣れるまで少し手間取りますが、少し体験するとすぐに慣れますので、遊び感覚で利用することができます。

戸隠牧場にはバンガローやキャンプ場が併設されています。シャワールームやトイレは皆さん驚くくらい清潔。もちろんユニバーサル仕様になっています。

バンガローももちろんスロープを設置して、車椅子ごと利用することができます。

それでは戸隠牧場を後に、戸隠神社奥社に移動します。車椅子は車で運ぶことができます。

戸隠神社奥社まで続く杉並木を見ながら「MTプッシュ」で進みます。こんな素晴らしい観光地にも、誰でも諦めることなく訪問することができるのです。

悪路でもシートベルトで体を固定しますので、正しい操作を行う限り安心して利用することができます。
長野県内のユニバーサルツーリズムの取り組み
会場をホテルに移し、長野県内のユニバーサルツーリズムの取り組みについて話を伺いました。
信州大学 加藤講師『障害者差別解消法と長野県のユニバーサルツーリズム』

信州いいやま観光局 大西支配人『ユニバーサルツーリズムへの取り組みについて』

車山高原観光協会 山崎執行役員『諏訪湖、霧ヶ峰、八ヶ岳エリア ユニバーサルツーリズム』

阿智☆昼神観光局 岡庭課長『2021年度ユニバーサルツーリズム〜阿智村昼神温泉の取り組み〜』

富士見高原リゾート 藤田次長『富士見高原リゾートの創業時コンセプトは「屋根のないホスピタル」』


富士見高原リゾートの藤田次長より電動カートの紹介がありました。

折りたたむとこんなにコンパクトになります。