営業職はブラックなイメージがありますが、業務内容や業界を絞ることで働きやすい環境を手に入れられます。ブラック企業を避けるためには、ブラック企業ならではの特徴を知ることが大切です。ホワイトな企業を見極めるためのポイントを解説します。
目次
営業職がブラックと言われる理由
ブラックな可能性が高い企業の特徴
営業職がブラックと言われる理由

営業職にブラックなイメージを持つ理由に『ノルマ』を挙げる人は少なくありません。仕事自体もハードな傾向があります。営業職の特徴をあらためて見ていきましょう。
ノルマが厳しい
営業にはノルマがつきものです。ノルマが達成できないことで何らの罰があり、人によっては厳しいと感じます。
例えばブラックと呼ばれる企業では、ノルマが達成できなかったことを人前で叱責されることがあります。またノルマ未達成の影響から、昇進が遅れることもあるでしょう。
営業職のすべてがブラックというわけではありませんが、中には悪質な企業もあるということは知っておくと良いでしょう。
仕事のストレスが多い
営業職はノルマがあるため、他の職種と比較するとストレスが多い職種とされます。ノルマがあることで営業成績が明確に分かり、社内の立ち位置に影響が出ることや人事評価に直結します。
営業職の人が抱えやすいストレスは、厳しいノルマや予算に対するプレッシャーがあります。他にも無理難題な要望をする顧客、多岐にわたる業務の量、売りたいとは思えない自社商品などもストレスに感じることでしょう。
営業は仕事上のストレスが多いため、ストレスを対処する方法を身に付ける必要があります。健康に働き続けるためも、ストレスとの付き合い方を考えてみましょう。
ブラックな可能性が高い企業の特徴

企業を選ぶ際には、離職率や給与の形態、求人情報を確認しましょう。ブラックかもしれない企業を回避できる可能性が高まります。
離職率が高い
ブラック企業の特徴として、離職率が高い傾向があります。職場環境が劣悪で退職する人が多く、その穴を埋めようとして常に新しい人を採用しているからです。
離職率が高いかどうかの目安として、2021年に厚生労働省が発表した『令和2年雇用動向調査結果』によると、一般労働者の離職率は10.7%という結果でした。
この値を元に、四季報で調べた離職率の値や転職エージェント、もしくは企業に聞いた離職率と比較してみてください。
10.7%はあくまでも参考値ですが、比べて明らかに離職率が高い企業は避けた方が良いでしょう。
参考:令和2年雇用動向調査結果の概要 | 厚生労働省
歩合給の割合が大きい
歩合給制とは、ノルマの達成具合によって評価される成果型の給与形態です。歩合給の割合が大きい企業は、ブラック企業である可能性があります。
歩合給の割合が大きいことで収入が高くなるメリットがありますが、デメリットの方も大きいと考えられます。
デメリットとして考えられるのは、歩合給の割合が高いことで収入が不安定になることです。ノルマの達成状況によっては、収入が減ることも考えられます。また労働時間に対して、支払われる給与の額が見合わないこともあるでしょう。
歩合給の割合が大きい会社は、その分だけ固定給の割合が小さくなります。そのため歩合給で働きたい人以外は、ブラック体質であることも考慮した方が良いでしょう。
常に求人を出している
常時求人情報が出ている会社は避けた方が無難でしょう。離職率が高く、常に人の補充を必要とするブラック企業の可能性があります。
特に待遇が良く、専門的なスキルも必要としない企業が常に求人情報を出しているのはブラックな企業かもしれません。
求人情報を常に出しているからといってブラック企業とは言い切れませんが、なぜ従業員が定着せずに求人を常に出す必要があるのかという点は、冷静に判断する必要があると言えます。