SNSを中心にジワジワと話題になり、大きな人気を博している漫画作品『タコピーの原罪』(以下、タコピー)。

連載中のWeb漫画誌『少年ジャンプ+』にて最新話が更新されると、毎週のようにツイッタートレンドに「タコピー」が浮上しているが、現在ネット上では「ハッピー星人もブチ切れるレベル」の悪行を指摘する声が、多数上がっているのをご存知だろうか。

■「タコピー」とは?

『タコピー』は昨年12月より連載開始となった作品で、複雑な家庭環境と学校とのいじめとの間で苛まれる少女・しずかと、地球外生命体・タコピーの交流が描かれていく。

「ハッピーを広めるため」に地球を訪れたというタコピーは、その名も「ハッピー星人」という生き物で、タコをかわいらしくデフォルメしたような外見と、語尾に「ピ」を付けて話す口調が特徴的。

過酷な環境に苦しむしずかを救うべく、「ハッピー道具」なるアイテムで現状打破を試みるのだが、我われ人間からすると「喜怒哀楽の怒哀が欠落している」としか思えないハッピーすぎる思考が災いし、事態のさらなる泥沼化を招いてしまっている。

未来的な道具を所有する異界の存在が小学生を救う…という形態だけ見れば『ドラえもん』イズムを強く感じるが、あまりに救いの無さすぎる展開は「地獄のハッピーセット」とも称されており、毎週金曜日になる度、多くの読者がその地獄ぶりに衝撃を受けているのだ。

■「売れすぎだろ…」と驚きの声

Web漫画として連載中の『タコピー』だが、今月4日には待望のコミックス1巻(上巻)が発売となり、多くの読者を歓喜させていた。

しかしその人気ゆえに、全国各地の書店で「完売」する事態が続出。ツイッター上では「タコピー売れすぎだろ…」「本屋何件も回ったんだけど、買えなかった」「どこにも置いてないっピ…」などなど、驚きや嘆きの声が多数上がっていた。

しかしこのような事態はまだ序の口で、多くのユーザーは『タコピー』作中顔負けの「さらなる地獄」に頭を痛めているのだった…。