【モデル別ランキング・ベスト5】

次にモデル別で見てみると、やっぱりブランドはロレックスとオメガが占めた。しかもモデルはすべてブランドを代表するまさに不動の定番ロングセラーだ。おそらく当分の間は、この傾向は変わらないのではないかと思う。
そして唯一2020年と違ったのが5位である。GMTマスター II に代わってデイトナがランクインしていることに驚く。21年のデイトナは世界的に恐ろしいほど暴騰したため、いまやおいそれと手を出せるレベルではない。しかもこれはステンレスモデルに限ったことではなくなっている。にもかかわらず購入リクエスト数での5位というのは正直かなり意外だった。
【文字盤カラーの人気の傾向】

最後にランキングではないが、面白いデータが発表されていたので紹介する。これは時計の文字盤カラーはどんな色の支持が高いのかを表したグラフである。圧倒的に黒文字盤の支持が高いのはわかるが2番目に定番の白やシルバーではなく、青というのが興味深い。
以前は文字盤に採用されること自体が少なかった青だが7〜8年ぐらい前から増えはじめ、いまでは多くのブランドがコレクションのカラーバリエーションとして採用するなど、もはや定番カラーといえなくもない。しかしながら2番目というのはかなり意外だった。
それともうひとつ、3.2%の緑にも注目したい。確かに21年のトレンドカラーは緑と言われたほど各社が採用し注目された。そして徐々に発表されはじめた22年の新作にもこの傾向が続いているようで青に続く新たな定番カラーになるとさえ言われている。それを予感させるなかなかおもしろい結果といえるのではないか。
文・菊地 吉正/提供元・Watch LIFE NEWS
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