賃貸のハウスクリーニング費用の相場は、ワンルームで3万円前後~4万円前後と言われています。しかし、この金額は平均的な金額であり、部屋の汚れ具合や掃除をする必要がある箇所が多いと、増える可能性もあります。また、クリーニング費用は「原状回復費」や「清掃費用」と記されている場合もあります。いつ払うのか?どこまで払うのか?などの疑問について詳しく解説していきます。
目次
賃貸のハウスクリーニングとは
賃貸退去時のハウスクリーニング費用
賃貸のハウスクリーニングとは
賃貸のハウスクリーニングとは、入居していた賃貸契約者が退去した後、次の入居者のために専門のハウスクリーニング業者がキレイに清掃する作業のことです。
支払いのタイミングは管理会社により、入居時・退去時のどちらかになります。一般的には、敷金から差し引かれる(支払う)退去時のほうが多いでしょう。
賃貸のハウスクリーニングの疑問点は「どこまでキレイにするのか」、「クリーニング費用は?」などではないでしょうか?費用は、部屋の間取りに比例して上がっていきます。このことについては、後の項目で解説していきます。
どこまでキレイにするのかと言うと、必ずしも入居前の状態に戻さなければならないというわけではありません。例えばクロスの場合、「6年以上経っていれば借主には負担させない」というような内容のガイドラインが国土交通省住宅局によって定められています。それが原状回復をめぐるトラブルとガイドラインです。
原状回復のための「貸主」・「借主」によるトラブルを避けるため、ルール化されたものであり、退去時に納得のいかない請求などがある場合は、この国交省のルールを持ちかけけてください。
原状回復費や清掃費と呼ぶこともある
賃貸で、専門の清掃業者による作業費のことを「クリーニング費用」と呼びます。物件や管理会社によっては原状回復費、清掃費と呼ぶこともあります。
特殊な洗剤を使用したり専門の道具を使用したりする、プロの業者による、プロの清掃です。次の入居者のために、どの物件でも行われているのです。
原状回復と原状復帰の違い
原状回復とは、この記事で説明している「賃貸のハウスクリーニング」のことです。次の入居者のための、清掃や床のワックスがけ、それに加えて故意・過失による損耗部分の修繕などがこれに当たります。
一方で、原状復帰のほうは少し意味合いが異なり、分かりやすく言うと「全て元に戻す」ということです。これには経年劣化は考慮されていません。クロスのくすみ、家具・家電によるクッションフロアへこみ等は経年劣化です。これらを考慮せず、クロスやクッションフロアを貼り替えて、高額な請求をされることは、貸主・借主のトラブルの原因の元です。
ポイントは経年劣化で、元の状態よりも良くなってしまうことはグレードアップとみなす、とガイドラインにも記載されています。納得のいかない請求の場合は、ガイドラインを確認しましょう。
賃貸退去時のハウスクリーニング費用
それでは、賃貸の退去時のハウスクリーニング費用は、どのくらいかかるものなのでしょうか?相場を知っておくことで、退去時に不満を感じることも少なくなります。
当然、部屋が広くなれば広くなるほど、費用は上がっていきます。目安となる、間取りとそれぞれの相場を解説していきます。
家の広さによって異なる
家の広さによって、費用が上がっていくということは、大体察しが付くと思います。部屋の数、エアコンの数も多ければ多いほど、費用が上がっていきます。住んでいる部屋の広さに比例して、費用が高くなっていくことを理解しておきましょう。
賃貸アパートのハウスクリーニング費用相場
賃貸アパートのハウスクリーニング費用の相場は、ワンルームの場合3万円前後です。これを基準とし、間取りが広くなるにつれて1万円~2万円前後、費用が上がっていくことを覚えておきましょう。また、ハウスクリーニング費用には、エアコンの掃除費用も含まれます。エアコンの数も、費用を算出する際の参考にしましょう。