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初代 フェアレディZ432に搭載されていたS20エンジンが持つ魅力とは?
フェアレディZ432に搭載されるS20とハコスカGT-Rに搭載されるS20。組み合わせによる違いは?

初代 フェアレディZ432に搭載されていたS20エンジンが持つ魅力とは?

生産台数419台の日産フェアレディZ432…搭載されたS20エンジンは何が良かったのか?そのエンジン音は?
(画像=『CarMe』より引用)

スカイライン (C10型)に搭載されていた、S20エンジン 1969年

標準モデルに搭載されるL型エンジンとは異なり、高回転高出力を前提としたS20エンジンはあらゆる点で特別でした。

「432」の名称から読み取れる様に、SOHCエンジンとは異なりツインカムとなる事で4バルブ化し、ヘッド構造自体もターンフローからクロスフローに。キャブレターを気筒数分に対応できる3連装とすることで高回転に対応した装備が盛り込まれました。

しかし、最も異なる点は432の心臓ともいえるエンジンの「腰下」部分でしょう。ベースエンジンより0.2㎜少ないストロークはギリギリまでボーリングされる事を想定したレーシング向けのマージンであったり、冷却水の経路も各シリンダーに配される様に工夫されたりするなど、最終的に2000ccながら250馬力、9000回転まで耐えられる内容だったのです。

2000ccで250馬力というとホンダS2000が全く同一ですが、6気筒と4気筒の違いはあれど、約30年の時代差を飛び越える性能は驚愕ものです。F1を経験したホンダが到達したスペックをこの時代に送り出した日産のエンジニアの努力は並々ならぬものだった事でしょう。

フェアレディZ432に搭載されるS20とハコスカGT-Rに搭載されるS20。組み合わせによる違いは?

生産台数419台の日産フェアレディZ432…搭載されたS20エンジンは何が良かったのか?そのエンジン音は?
(画像=『CarMe』より引用)
生産台数419台の日産フェアレディZ432…搭載されたS20エンジンは何が良かったのか?そのエンジン音は?
(画像=『CarMe』より引用)

S20エンジンはハコスカGT-Rのエンジンと言うイメージが強いのではないでしょうか。ですが、フェアレディZ432にはハコスカにはない優位性も。

ハコスカに対して約100㎏も軽量な車体は、回転半径も50㎝ほど小さくコーナリング性能が良いことに加え、ボディ形状のおかげで空力性能も優れていました。スカイラインとフェアレディZで、その役割が異なる事は現代においても変わりはありません。しかし、間違いなくS20エンジンとフェアレディZの組み合わせは他にはない価値を持ち合わせています。

生産台数419台の日産フェアレディZ432…搭載されたS20エンジンは何が良かったのか?そのエンジン音は?
(画像=『CarMe』より引用)

現代の日産には直列6気筒エンジンは存在しません。他メーカーでもV型への移行が進み、直6は今や少数派のエンジンとなってしまいました。しかし、RB26やシルキーシックスのBMWの様に一時代を築いた「直6」の功績は、今後も語り継がれることでしょう。

提供元・CarMe

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