ゴルフを取り巻くライバルは多岐にわたります。輸入車同士ならメルセデスベンツAクラスやBMW 1シリーズなどが挙げられます。また、国産車ならカローラ・スポーツ、インプレッサ・スポーツなどが直接のライバルと言えるでしょう。ここでは、フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)とライバルとの比較、違いを解説します。
目次
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)とメルセデス・ベンツ Aクラスの違いを解説
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)とBMW 1シリーズの違いを解説
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)とメルセデス・ベンツ Aクラスの違いを解説
Aクラスは同ブランドで最廉価クラスとなるが、最上級セダンSクラスと同等の安全装備や対話型インフォテインメントシステムMBUX(メルセデス・ベンツユーザーエクスペリエンス)を搭載するなど、高い先進性こそが最大のポイントとなっています。
ここはゴルフのインフォテイメントシステムは明らかに古さを感じてしまいます。
Aクラスは、走ればガッチリとした車体とスタビリティが高い安心感を生み出し、思い通りのコントロールを実現している。Aクラスからはそんな印象を強く感じます。ボディサイズは決してコンパクトではありませんが、決して大き過ぎることはなく、街中での取り回しも想像以上に楽です。
全高が低めということで後席のクリアランスが気になりますが、シート形状に工夫を施しなどして狭さを感じさせません。
ガソリンの1.4Lターボと2.0Lディーゼルターボの2つのパワーユニットを用意しています。両者ともターボによるトルクフルな走りが期待できますが、それをより実感できるのはやはり2.0Lディーゼルターボの方。
ゴルフにも同クラスのディーゼルエンジンをラインナップしますが、トルク感についてはAクラスの優位性を感じるところです。
フォルクスワーゲン・ゴルフ(ゴルフ7)とBMW 1シリーズの違いを解説
最新の「1シリーズ」はエンジンを横置きにした前輪駆動(FF)方式を初めて採用しました。パワーユニットは最高出力140psと最大トルク220Nmの直列3気筒1.5Lターボを搭載する118iと、最高出力306psと最大トルク450Nmの直列4気筒2.0Lターボを搭載するM135i xDriveの2つ。前者には7速DCT、後者には8速ATが組み合わされます。
FF化により室内スペースは大きく拡大し、とくにリアシートの足元スペースは先代とは比較にならないほど余裕を感じます。
ラゲッジスペースも拡大しており、通常時で380L、リアシートを倒せば1200Lものスペースが誕生します。FF化にすることの目的は十分達成されたと言えるでしょう。
BMW 118iプレイ
FF化で気になる走りは予想を超える素晴らしいものでした。下位グレードとなる1.5Lターボを試乗すると、フロントの重さをまったく感じさせないスタビリティを発揮してくれたのです。
これはBMW初となる「タイヤスリップ・コントロール・システム(ARB)」の搭載が効果を発揮しているようですが、FFになってもBMWらしい走る愉しさは維持されていた、そんな印象を素直に持ちました。