アパレル店員に興味があるものの、給料が低いと聞いて不安になっている人もいるでしょう。アパレル店員の給料事情や、ノルマの有無、アパレル業界で稼ぐコツを解説します。未経験から転職する方法も解説するので、ぜひ参考にしましょう。
目次
アパレル店員の給料相場
ノルマやインセンティブはある?
アパレル店員の給料相場

アパレル店員の給料相場を解説します。給料とは会社から支払われる金額から、残業代や各種手当を引いた金額のことを指します。一方で給与はそれらを含め会社から受け取る金額のことです。
給料と給与の違いを把握しながら、給料相場について確認していきましょう。
20代の平均月収は約25万円
令和2年度の賃金構造基本統計調査によると、百貨店店員を除く販売店員の平均月収は約25万円です。ボーナスの平均額は39.8万円なので、年収に換算すると339.8万円となります。
アパレル店員の場合、自社の衣服を着て業務に従事する必要があります。社割で安く購入できる点は魅力的ですが、衣服代のコストを考えると、自由に使えるお金は少なくなるでしょう。
全体平均よりも給与水準は低め
アパレル店員の給与水準は、全体と比較したときに高いと言えるのでしょうか。令和2年分の民間給与実態統計調査によると、全業種の平均年収は433万円です。
アパレル店員の平均年収である339.8万円と比べると、全業種の給与水準よりも低いと言えるでしょう。
なお同調査によると、卸売業・小売業の平均年収は372万円となっており、業界全体で見ても給与水準は全業種の平均よりも低くなっています。
給与水準が低いことは業界の課題
アパレル店員の給与水準が低い背景には、さまざまなものがあります。
まず、アパレル店員は学歴や特別な資格は求められず、誰でも挑戦できる職種です。アパレル業界では、服を売る人よりも服を開発する人の方が、バリューが高いとされていることも理由の一つでしょう。
また、近年ではネットショップが台頭してきており、実店舗の果たす役割が小さくなってきているという側面があります。実店舗ではレジの自動化などコスト削減に踏み切らざるを得なくなり、アパレル店員の人件費もカットされます。
競合との品質の差別化が難しく、付加価値をつけて高い利益率を出しづらくなってきています。給与水準が低いことは業界全体の課題と言えるでしょう。
ノルマやインセンティブはある?

アパレル店員に挑戦したい人の中には、ノルマの有無やインセンティブの存在が気になっている人もいるでしょう。営業や接客業といった職種とは切っても切り離せない関係と言えるノルマの存在や、アパレル業界での各種手当について解説します。
個人や店舗のノルマが設定されている
アパレル業界におけるノルマは、店舗全体の売上げ目標と、販売員一人一人に設定される個人目標の大きく二種類に分けられます。近年は個人ノルマがなく、店舗ノルマだけが設定されているケースもあるでしょう。
『ノルマ』と聞くとネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。しかしノルマがあることで、目標を達成しようとするモチベーションを生み出せたり、ノルマを達成することで評価が上がったりする側面もあります。
またノルマ達成のためには接客の方法などを創意工夫する必要があるため、ノルマの存在は販売員としての成長を促すきっかけになるでしょう。
各種手当やインセンティブが充実した職場も
会社によっては、売上げの一部を給与として還元するインセンティブ制度を設けているところもあります。売れば売るほど給与が上がるため、接客が好きな人にはうってつけの制度です。
またアパレル企業ならではの福利厚生として、自社の衣服を格安で買える社割制度があります。自社の新作商品を半額で手に入れられる会社もあり、服が好きな人にとっては嬉しい制度でしょう。
他にも年末年始や長期休暇の時期に出勤した際にもらえる繁忙期手当や、美容院やネイルサロン代を一部負担してくれる美容手当がある会社もあります。