住みたい街ランキング2022
リクルートが発表した恒例の住みたい街ランキング。これが意味するのは「希望」であって「住みやすい街」とは違います。つまり、主に若い住宅を探している層が感性として持つイメージ調査と言ってもよいと思います。調査方法は割と稚拙というか単純で論理的分析はなく、そもそも住みたい駅、1-3位を選ぶというやり方です。こうなるとどういう結果が出るかと言えば誰でも知っている有名な駅が上位に来やすいことになります。
今年の調査では横浜が5年連続で1位になっていますが、住んだことがある私からすればあの街ほど顔が絞れないところもないと思います。工場や倉庫があり、オフィスがあり、かなり「横浜の赤羽」ともいえる日ノ出町もあれば上大岡のような船橋や大宮と変わらないところもあります。さらには横浜より西の戸塚や保土ヶ谷、相鉄線沿線は住宅地が山や丘陵地にあり、不便なバス便となるところも多く存在します。ところがイメージだけは東急線沿線なのです。なので不動産を生業とする私からすれば横浜?調査が甘いね、ということになります。
住宅を探す場合、自分の性格と収入、職業に照らし合わせて背伸びしないエリアが一番良いと思います。つまり隣人は誰がいいのか、という発想です。例えば私は田園都市線の戸建て住宅や武蔵小杉のタワマンはお金をくれても住みません。だったら赤羽あたりで荒川土手のそばの広々としたところがはるかにフィットします。要は住めば都になるのかという発想から見るべきで案外知らない駅に面白いところが詰まっています。山手線なら案外穴場は駒込。あそこが昔は高級住宅街だったなんて業界の人も知らないでしょうね。明治時代の話です。笑
後記
一つ興味深いニュースが入ってきました。ホンダとソニーが新会社を作りEV事業を展開するというものです。以前、ソニーのEVは売れないと申し上げました。組み立てれば良いというほど簡単な世界ではない中でホンダと組んだとなれば全く絵図が違います。これは強力で、希望的観測ですが、世界最強グループに入り込めるかもしれません。ホンダは21年に社長が三部氏に代わってからものすごくよくなっています。この話題は日を改めて展開したいですね。明るい話題です。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2022年3月4日の記事より転載させていただきました。
文・岡本裕明/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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