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サスペンションとディスクブレーキでダウンヒルでの走行も安定
自分の力で乗りこなす楽しみを追求するために進化したeバイクシステム
サスペンションとディスクブレーキでダウンヒルでの走行も安定
存分にeバイクのパワーとポテンシャルを感じたライドになったが、楽しみは終わりではない。標高1355mの五湖台から折り返し、ゴールの紅葉台レストハウスまでは爽快なダウンヒルになる。サスペンションが効いているため、悪路も軽やかに越えていくのだ。また、キャリパーブレーキではなく、オートバイなどに採用されているディスクブレーキのため、ダウンヒルでの制御も容易だ。慎重に車体をコントールしながら、坂を駆け降りる。そして、あっという間に戻ってきた。
ボッシュのモーターは金属プレートでフレームとしっかり固定されている。そのためコストが上がるというデメリットがあるが、フレーム設計の自由度が高いという利点を持つ。より自転車乗りに配慮した構造となっているのだ。
自分の力で乗りこなす楽しみを追求するために進化したeバイクシステム
その後、場所を移し、ボッシュのドライブユニットの特徴についてレクチャーを受ける機会を得た。
ボッシュでは、ドライブユニットをオンロードツーリング向けの「Active Line Plus」と、フラッグシップモデルであるオフロードも楽しめるeMTBモードを備えた「Performance Line CX」の2モデルを開発しているのが特徴だ。オンロードの電動アシスト自転車に搭載されるドライブユニットでは、走り出しや低速時のパワーが重視される。一方で、eバイクでは高速時でもアシストがかかる高回転型のモーターが採用されるなど、スポーティな走りに合わせて最適化されているという。どうりで非力な記者にも乗り心地が実感できたわけだ。
そこには、単に自転車にEVによるアシストを搭載するのではなく、自分の力で乗りこなす楽しみを追求するためにEVを利用するという文化が根付いている。eバイクはどれも一緒。だからデザインで選ぶというユーザーも多いだろう。しかし、ドライブユニットでeバイクを選ぶという選択肢もある。ボッシュのフィロソフィーを理解し、痛感させられた。
また、中継での取材に応じてくれたcannondaleの開発担当者のコメントが印象的だった。
「eMTBは、これまでごく一部の鍛え抜かれたアスリートしか到達できなかった地点まで、私たちを連れて行ってくれます」 MTBのトップアスリートは鍛えた身体能力で山を駆ける。頂や難所からの景色は、彼らだけのものでもある。しかし、ドライブユニットの力を借りれば、一般人にも同じ景色を見るチャンスを与えてくれるかもしれないのだ。電動アシスト自転車から、eバイクへ。新たなアクティビティとして、アウトドアでこそ、そのポテンシャルは解放されるのだ。
※登山道は登山愛好家、トレイランナーなど、多くの方が利用する場所です。マナーを守って安全な走行を心がけましょう。また、走行が危険な場所、立ち入りや自転車走行が禁止されている場所もあります。eMTBを楽しむにあたり、eBikeのレンタル、乗り方やマナーについて教えてもらえるガイドツアーを利用するのがおすすめです。 トレイルアドベンチャーフジ トレイルツアー TEL:080-2165-9693
提供元・男の隠れ家デジタル
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