目次
ミニベロとは
定義
種類
折りたたみ自転車との違い
ミニベロのメリットを紹介
コンパクトでお洒落
小回りが利く
快適な漕ぎ出し
幅広い適応身長
きちんとスピードが出る
ミニベロのデメリットを紹介
安定性は欠けている
長距離の走行には向いていない
重たいので輪行しにくい
利用シーン別のミニベロおすすめモデル
通勤や買い物などの街乗り
長距離サイクリング
まとめ
コンパクトでお洒落な姿が特徴のミニベロ。
街の中を颯爽と走る姿を見かけたことがある人は多いと思うが、他にどのような特徴があるのかを詳しく知っている人は少ないだろう。
ミニベロは、ただタイヤのサイズが小さくお洒落なだけの自転車ではない。その魅力を理解していると、自分の人生を快適かつ豊かにしてくれる最高の逸品だ。
本記事では、ミニベロの基本的な定義、メリットとデメリット、利用シーン別のおすすめモデルを詳しく解説していく。興味がある人はぜひ最後までご覧いただきたい。
ミニベロとは
そもそもミニベロと普通の自転車は何が違うのかを説明していこう。以下の項目では、ミニベロの定義、種類、混同されることが多い折りたたみ自転車との違いを解説していく。
定義
簡単にいうとミニベロとは、普通よりもサイズが小さい車輪を採用している自転車を指す。
フランスでは自転車のことを「VERO」と呼ぶため、「小さい自転車」という意味を込めてミニベロと呼ばれている。概ね、車輪のサイズが8インチから24インチ以内をミニベロと定義するが、20インチ以下を基準にしている場合もあるため、ここに明確な決まりは存在していない。
車輪のサイズが定義としてあるミニベロではあるが、子ども用の自転車やBMXは含まれない。あくまでも、大人が乗れる小径車のみをミニベロと呼ぶのだ。
一般的な価格相場は4万円から5万円。高機能かつ高性能なモデルであれば、10万円や20万円を超える高級モデルも多く存在している。実店舗だけではなく通販サイトを利用して購入することも可能ではあるが、その場合は事前に試乗して乗り心地を確認しておこう。
種類
一口にミニベロといっても種類はさまざま。それぞれのモデルで個性的な特徴があるため、自分の利用ニーズに合わせて選択する必要がある。
- 街中を走ることに特化しているミニベロ
- ドロップハンドルにより走行性能が高いミニベロ
- 電動アシスト機能が付いているミニベロ
- 折りたたみ式なので持ち運びに便利なミニベロ
詳しくはメリットの項目で説明するが、ミニベロは車輪が小さいながらも走行性能が高く、サイクリングに向いているモデルも発売されている。
折りたたみ式であれば持ち運びが快適なのでアウトドアに向いており、電動アシストが付いていれば値段は高くなるが、より快適な走行を実現できるだろう。
折りたたみ自転車との違い
ミニベロと折りたたみ自転車をイコールで結びつけることはできない。
多くの折りたたみ自転車は20インチ以下の車輪を採用している。24インチ以下の車輪をもつ自転車はミニベロとなるため、厳密にいえば多くの折りたたみ自転車はミニベロに分類される。
しかし、最近は折りたたみ自転車を「フォールディングバイク」と呼び分類するのが一般的だ。
上記では折りたたみ式のミニベロも種類としてあると説明したが、自転車屋の中には、折りたたみ機能がないものだけをミニベロと呼んでいる場合もある。
車輪が20インチ以下の折りたたみ自転車はフォールディングバイク、車輪が24インチ以下の折りたたみ自転車はミニベロ。明確な定義はないが、このように覚えておくといいだろう。
ミニベロのメリットを紹介
コンパクトで見た目がお洒落なだけ…ミニベロのメリットはそれだけだと思っていないか? ここからは、知れば知るほどハマってしまうミニベロの魅力を紹介していこう。
コンパクトでお洒落
まずは、コンパクトでお洒落な見た目はミニベロの大きなメリットなので外せない。
車輪が小さく設計されているため、ビジュアルのインパクトは圧倒的だ。普通のママチャリでは比較にならない程、人を惹きつける魅力的なデザインのミニベロは多く発売されている。
コンパクトである利点は他にも、広い駐車スペースが必要ないというメリットにも繋がる。玄関先や家の中に置いても普通の自転車より幅を取らないため、室内保管したい人にもおすすめできる。
小回りが利く
ミニベロには、普通の自転車よりも小回りが利きやすいというメリットがある。
車輪が小さく車体がコンパクトなので操作がしやすく、行きたい場所に思い通りに操作ができる間隔は乗っていても楽しめる。障害物が多くてもミニベロなら軽く避けられるだろう。
よくミニベロは街乗りに最適な自転車と呼ばれているが、その理由は小回りの良さが大きな要因として挙げられる。障害物が多い街中でもストレスなく移動できることは間違いない。
快適な漕ぎ出し
ミニベロは車輪のサイズが小さいため、停車してからの漕ぎ出しが軽いというメリットがある。
漕ぎ出しが軽いためすぐに加速がつき、停車してからのスタートでもスピードを出しやすい。そのため、必要以上に脚の筋肉や体力を使う必要がないのだ。
街乗りに向いている理由は、この快適な漕ぎ出しが大きく影響している。街中は信号や交差点で頻繁に止まるため、漕ぎ出しが軽いと快適な移動ができて楽なのだ。
幅広い適応身長
ミニベロは、さまざまな身長の人が気軽に乗れる自転車だ。
そもそも車輪や車体がコンパクトなので小柄な人でも簡単に乗ることができるだけではなく、ハンドルやサドルの高さを調整できるモデルが多いため、自分に合った調整が気軽にできる。
車輪のサイズが大きいロードバイクは快適に乗れる人の身長に制限があるが、ミニベロにはそれがないというメリットがある。誰でも快適な自転車ライフを送れるのだ。
きちんとスピードが出る
ミニベロは車輪が小さいからスピードが出ないと思っている人は少なくないだろう。
ミニベロは車輪が大きい車種よりもギア比を高く設定しているため、ひと漕ぎでも十分な距離を進めるようにパーツが組まれている。もちろん車輪が大きいロードバイクに比べればペダリングの回数は増えるが、思っている以上にスピードが出るのがミニベロの魅力だ。
しかし、価格が安いミニベロはギア比が最適化されていない場合もあるため、ある程度のスピードを求めている場合はきちんと確認したうえで購入してほしい。タイヤが小さい自転車は漕いでも全然進まないという先入観は忘れてしまおう。