毎日の移動と商談は疲れる
毎日重い荷物を持っての移動は疲れる。しかも訪問先での商談時間は長い。色々と商材を紹介するからである。それも相手が飽きないように進めて行かねばならない。それを毎日繰り返して行く。お客は毎日変わっても売る側は同一人物だ。毎日の列車の時刻に合わせて移動そして商談と筆者は分刻みで毎日の日程をこなしているような気持ちになっていた。それで日曜は仕事の整理や記念になるようなところに息抜きで訪問していた。庭園や神社仏閣を良く訪問していた。
販促に講演も
1999年1月の帰国では新潟のMD支店の販促に応援して欲しいという要望もあり、その一環の中で新潟三越デパートで講演して欲しいという依頼があった。テーマは限定しないということであった。僅か40人くらいが出席していた。講演はそれまでに日本で2回やったことがあった。スペインの歴史などについて講演した。その後、それから数年後に筆者の卒業した大学でも講演した。

スペインでは今まで講演は3回やった。一つはサマーゼミで二つはバレンシアのフォード自動車の工場での講演であった。マツダがフォードの生産ラインを使ってデミオを生産することになるので70名くらいマツダの社員が彼らと一緒に勤務する。彼らとの摩擦を避けたいということで日本人のメンタルなどについて講演して欲しいというのがフォード社の方からバルセロナの総領事館に依頼が入った。それで筆者に総領事館からその依頼があったもの。筆者は広島生まれで、マツダがまだ360クーペを生産していた頃からマツダの成長を見て知っている。ということもあってこの講演依頼に関心をもった。小学生の時にマツダの工場を見学して鉛筆をプレゼントしてくれたことを今も記憶している。
それで1時間半くらい講演して、その後質疑応答の時間を設けた。質問者が多く時間を制限せねばならなかった。その翌日またフォードのこの企画をした人から電話があり、もう1回講演して欲しいという要望だった。というのは最初の講演が好評でそれに出席していなかった従業員が筆者の講演を聞きたいということだった。それでその翌週に新ためて講演した。
文・白石 和幸/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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