独身子供なし、これは今のトレンドなのか、社会悪なのか?
速報値ベースで21年の日本の婚姻数は51.4万組で前年比4.3%減、出生者数は84.3万人で前年比3.4%減となりました。コロナで結婚、出産どころではないということはあったのでしょう。この傾向は東アジアの全ての国、地域で同じで、日本だけの特殊事情ではありません。一般的な流れでは日本は結婚しないと子供が出来ません。フランスのように結婚してない両親の元の子供が珍しくない国のようにはいきません。
なぜ、結婚をしないのか、と私のような年代の人間が言うとお節介と思われるのが関の山。そこで私の周りにいる日本人若者の様子をそーっとのぞき見するとそもそも恋愛感情が相当薄くなっているように見えます。直接本人に聞けば「そりゃ、彼女(彼氏)欲しっす」と言いますが、言うだけで行動に移さないし、その気もありません。日々、仕事をし、一定の自由を謳歌し、自分だけの時間とお金を楽しむライフがもう当たり前のように定着しています。30年前なら「早く結婚して子供作って幸せな家庭を築きたい」という結婚式場の宣伝文句のような常套句は普通でした。
最近結婚した知り合いはお決まりのコースで家を買い、共働きでせっせとローンを払い、外食には行かず、独身時代と比べれば耐久生活を余儀なくされます。飲みにも行けず、夫婦でお互いにけん制し合います。相方のLINEをのぞき見して裏切り行為のチェックをしてまで結婚するか、という悪しき慣習もあるのでしょうか?最後に、家族会議で「僕たち、まだ収入が十分ではないから子供はもう少し先にしよっか?」という究極の選択をします。こんな社会が続けば日本の未来像はどうなるのでしょうか?これだって、誰にも予想できませんよね。