2022年2月24日、ロシア軍はウクライナへの全面的な侵攻を開始した。首都キエフの軍指令施設や各地の軍事施設が巡航ミサイル攻撃や空爆を受けたほか、地上部隊も国境を越え、ウクライナの主要都市に迫っているという。

(画像=bennymarty/iStock、『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)
欧米などは、軍事侵攻を強く非難し、ロシアへの制裁を強化する方針だ。バイデン米国大統領は「プーチン大統領は、甚大な人命の損失と苦痛をもたらす計画的な戦争を選んだ。この攻撃がもたらす死と破壊の責任はロシアだけにある。ロシアに責任をとらせる」と非難したが「米軍がウクライナで戦うことはない」とも既に表明している。主に経済制裁で対応するつもりなのだろう。
しかし、米国大統領がこの弱腰では、プーチンの強腰に打ち勝つことはできないだろう。プーチンは、軍事侵攻しても、米国(または欧州各国)が強硬姿勢に出ることはないと見越した上で、ウクライナに攻め込んだに違いない。事態は流動する可能性もあるが、ウクライナは軍事的に見捨てられることになるだろう。