1980年頃、商用車など実用車をカッコよく乗ろうとする第1次RVブームがおこりました。そのなかで生まれた車のうち、オフローダー、今の言葉でいうクロカン(クロスカントリー車)、またはヘビーデューティーSUVは1990年代の第2次RVブームで大流行した後、大半は消えて行きました。
その理由は「本物のタフな車より、同じ形をして快適性や操縦性、経済性が乗用車と同等なクロスオーバーSUVの登場」でした。しかし最近になってジムニーやランクルなど「使わない機能でも本物志向」で、オフローダー人気が再燃しています。
そこで、今復活したら売れるかもしれない過去のヘビーデューティーSUVを集めてみました。
目次
日産 サファリ(海外では別名で販売継続中)
スズキ 初代エスクードノマド(1988年)
日産 サファリ(海外では別名で販売継続中)
日本では4年待ちでも意外に不振?なランクル300へ対抗してほしい

もとはランドクルーザー同様に警察予備隊(現在の陸上自衛隊)向けで、不採用後はパトロールの名で販売。1980年にRV需要狙いで国内名をサファリと改名して再出発しますが、装備や快適性でライバルに劣り販売は低迷。
2007年に国内販売を終了しますが、海外では引き続きパトロールやパスファインダーなどの別車名で販売中です。
一方、最新のランドクルーザー300は日本でこそ4年待ちの人気も。北米など先進国では快適性が劣り、新興国では豪華装備は不要と意外に敬遠されているようで、旧サファリも健闘しています。
国内の車種を整理しすぎた日産にとって、サファリ復活は直接販売に結びつかずとも、案外いい刺激になるかもしれません。
スズキ 初代エスクードノマド(1988年)
ジムニーシエラ5ドア化より、素直にエスクード復活でもよいのでは?

2022年には発表と言われつつなかなかデビューしない5ドア版ジムニーシエラ。元がジムニーのままホイールベースを伸ばして5ドア化しても、車体が長いだけで幅が狭く、使い勝手がイマイチになりかねません。
実際は初代ハスラーを模したクロスビーのごとく、「ジムニーの形をした別な車」になるかと。それならオールドファンには懐かしい、初代エスクード復活もアリだと思います。
2021年に国内販売を終えたエスクードは、最終モデル(4代目)こそ軟派なクロスオーバーSUVでしたが、元はラダーフレーム式のタフなオフローダーで5ドアのノマドも。エスクードが軟弱になったと嘆いていたファンも納得しそうです。