近年急激に注目を集め始めているNFT。2021年頃からあちこちで話題になり、最近では億単位の取引が行われる事例も増えてきた。そんなNFTの資産性に注目し、自分でも取引や出品をしてみたいと考える人は決して珍しくない。

しかし、デジタル資産の取引をしたことがない人にとって、NFTの始め方は少々ハードルが高いものに感じられるだろう。そこで本記事では、NFTを始めるために押さえておきたい取引の流れを紹介する。

●NFTとは?

NFTって難しいんじゃないの? 取引開始までの流れと出品の流れをケース別に紹介
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

まずは、NFTの基本知識について軽くおさらいしておこう。

NFT(Non Fungible Token:非代替性トークン)とは、ブロックチェーン技術を利用して発行される代替不可能なデジタル資産のことである。難しい言葉が並んでいるが、要するに「取引の履歴を暗号で鎖のようにつなげた、改ざんしたりほかのもので代用したりできない唯一無二のデジタルデータ」のことである。

アーティストが作品をデータで販売する「NFTアート」をはじめ、トレーディングカードやゲームのアイテム、音楽や漫画などのNFT化が進められている。

●NFTの取引を始める手順

NFTって難しいんじゃないの? 取引開始までの流れと出品の流れをケース別に紹介
(画像=『男の隠れ家デジタル』より引用)

NFTの取引を始めるときは、NFTマーケットへ登録し、仮想通貨で売買する必要がある。初めてでもわかりやすいように、手順をひとつずつ見ていこう。

1.NFTマーケットへ登録する

NFTマーケットとは、NFTの売買が行われるプラットフォームである。「OpenSea」や「Rarible」などが有名だが、それぞれのマーケットでは出品されている作品の種類や質などが異なるため、事前にしっかりとリサーチしておこう。

登録方法は簡単で、ECサイトへ登録するときと同様に必要事項を入力するだけ。クレジットカードや銀行口座が必要になる場合もあるため、手元に用意しておくとスムーズだろう。

2.Webウォレットを作成する

Webウォレットとは、仮想通貨や購入したNFTなどを紐付けるWeb上の財布のようなものである。ブラウザ上で簡単に作成でき、パソコンやスマートフォンといった複数のデバイスで管理・使用できる。

Webウォレットにはさまざまなものがあるが、「MetaMask」がもっとも有名なため、迷ったらこちらに登録しておくといいだろう。

3.仮想通貨取引所に口座開設する

NFTの取引は仮想通貨で行うため、仮想通貨をWebウォレットに送金して使用できる状態にしておかなければいけない。

仮想通貨を送金するには仮想通貨取引所に口座が必要となるので、こちらも登録しておこう。初心者の場合は、口座開設が簡単で利用しやすい「Coincheck」がおすすめだ。

4.仮想通貨をWebウォレットに入金して取引を開始する

あとは、仮想通貨取引所で仮想通貨を購入し、Webウォレットに送金するだけ。仮想通貨取引所の「コイン送金」から送りたい通貨と送り先のアドレスを入力すれば、送金が完了する。この状態でNFTマーケットにログインすることで、NFTの取引が可能となる。