冬の暖房器具は、エアコンやストーブ、ホットカーペットなどさまざまだ。中でもこたつは昔から日本で広く使われていて、その他の暖房器具と比べると電気代が安いイメージも強いのではないだろうか。

しかし、ある調査によると、日本人のこたつ離れが進んでいる様子が伺えた。こたつの電気代に着目しつつ、国内のこたつ所持率を県別に解説しよう。

冬の暖房器具の電気代

主な暖房器具について、1時間使用した場合の電気代を見ていこう。

・こたつ弱:2円程度
・こたつ強:4円程度
・ホットカーペット:10円程度(3畳用)
・エアコン:20円前後(6畳用)

こたつ弱の電気代はエアコンの1/10ほど。特筆すべき安さと言ってもいいかもしれない。

しかし一番使用する暖房器具に関する調査(2021年の日本マーケティングリサーチ機構)では、こたつの使用率はエアコンの二分の一以下だった。

・エアコン:45.75%
・こたつ:17.84%
・ストーブ:17.01%
参考:「暖房器具」に関するインターネットを活用した一般調査(JMRO(日本マーケティングリサーチ機構))

こたつの所持率が高い都道府県

ウェザーニュースの調査では、こたつの所持率は48%。所持率が高い都道府県上位は以下のような顔ぶれだった。

1位:山梨県(75%)
2位:福島県(72%)
3位:長野県(72%)
4位:群馬県(71%)
5位:山形県(70%)
引用: Weathernews

これらの県は地図でみるとそれぞれが隣接している。なお、山梨県、福島県、長野県、山形県は、2021年時点におけるももの生産量トップ4の県。偶然なのだろうか、農業のさかんな地域でもあるようだ。

こたつの所持率が低い都道府県

次にこたつの所持率が低い県もみていこう。

・43位:高知県(40%)
・44位:神奈川県(38%)
・45位:東京都(35%)
・46位:沖縄県(30%)
・47位:北海道(23%)
引用: Weathernews

こたつを持たない地域には、比較的温暖な沖縄県や高知県が入っている。また大都市では住宅事情からもこたつが置かれにくいことがわかった。

こたつの所持率は北海道より沖縄県のほうが高い

こたつを使っているのは、どちらかというと寒いところというイメージがあるのだが、そうでもないようだ。こたつの所持率最下位は冬の寒さが厳しい北海道。所持率は23%だった。

北海道の場合、ガス・石油ストーブの使用率が83%と高い。またセントラルヒーティングなどで家全体を温める設備も多く使われるため、敢えてこたつで足元だけを温める必要はないのだ。

一方日本最南端の沖縄県では、こたつの所持率は30%と北海道より多い結果となっている。

電気代が安いこたつの所持率が低下中

こたつは電気代が安く魅力的な暖房器具だ。しかし雪が降る寒い地域でもこたつをあまり持たない地域があるなど、所持率の低下がみられる。電気代的にもリーズナブルなこたつ。寒さが厳しすぎる地域では、あまり使われないようだが、ちょっとしたぬくもりが欲しいとき、スペースがあれば一台置いてみるのもいいかもしれない。

文・鈴木郁恵

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