トヨタを代表するハイブリッドカー、トヨタ プリウスの3列シートモデルとして2011年に登場したトヨタ 初代プリウスα(ZVW40W/ZVW41W型)。
もともとは2009年に登場したトヨタ 3代目プリウスをベースに開発された派生車種ですが、2015年に4代目プリウスへとフルモデルチェンジしたあとも、初代プリウスαはフルモデルチェンジされることなく販売が続けられています。そんな初代プリウスαにはどんなグレードがあるのか、特別仕様車を含めて紹介していきます。
目次
トヨタ 初代プリウスα S"Lセレクション"【価格:261万2,500円~】
トヨタ 初代プリウスα S【価格:275万8,800円~】
トヨタ 初代プリウスα S"Lセレクション"【価格:261万2,500円~】
「S"Lセレクション"」は、トヨタ 初代プリウスのなかで、もっともシンプルなグレードです。
エントリーグレードの「S」をさらに簡略化したモデルで、初代プリウスαの特徴とも言える3列目シートを省略し、最大乗車人数を5人乗りとしています。
快適装備も必要最小限にとどめられ、センターアームレストやフロントシート(前席)背面に装着されているフロントシートバックポケットも省略されるなど、一般ユーザーが使用する乗用車としての用途よりも、法人が使用する商用車としての性格が強いグレードと言えるでしょう。
一方で、パワーユニットは他グレードと同様のものとなり、プリウスの名に恥じない優れた燃費性能を備えています。
エンジンは排気量1.8L 直列4気筒の2ZR-FXE型を搭載し、モーターを組み合わせた場合はシステム最高出力133kW(181PS)、最大トルク280Nm(35.6kgm)を発生。
燃費は実際の走行状況に近いとされるWLTCモードで20.7km/Lを誇り、ハッチバックボディーを持つプリウスよりも重量面で不利なステーションワゴンタイプでありながら、良好な数値を達成しています。
「S"Lセレクション"」は、装備は最低限でありながら燃費やスペックは上位グレードと差がない点が魅力的な「割り切った1台」と言えますね。
価格は全グレード中もっとも低い261万2,500円となっています。
トヨタ 初代プリウスα S【価格:275万8,800円~】
「S」はトヨタ 初代プリウスαのスタンダードグレードに位置づけられ、下位グレードの「S"Lセレクション"」で省略されていた快適装備を備えています。
例えばフロントシートバックポケットやセンターアームレストが標準装備され、「S"Lセレクション"」では4ウェイ調整機能しかなかった運転席と助手席が、運転席6ウェイ、助手席4ウェイへと改められ、ドライビングに適切なシートポジションを確保できるようになっています。
エクステリア(外装)ではプロジェクター式ハロゲンヘッドランプが採用されていますが、「S"Lセレクション"」ではオプション装備も不可とされていたBi-Beam LEDヘッドランプが選択可能になるなど乗用車としての実用性を高め、ホイールも鉄製のスチールホイールからデザイン性を向上させた16インチアルミホイールへと変更。
また、「S」以上の全てのグレードに5人乗りと7人乗りの2タイプがラインナップされている点は見逃せません。
「プリウス」という名前と「優れた燃費」を持ちつつ装備を最低限として価格を抑えた「S"Lセレクション"」に対して、「S」は名実ともに初代プリウスαのスタンダードグレードと言えるでしょう。
価格は5人乗りが275万8,800円、7人乗りが296万8,900円となり、7人乗りは21万100円高い値段設定となっています。