緊迫した状況が続くロシア・ウクライナ情勢。もし戦争が起これば、経済制裁などに伴って世界経済が混乱することが予想される。ところで、なぜ今ロシアとウクライナは揉めているのだろうか。それを知るためには、まず「NATO」を理解する必要がある。

ロシア・ウクライナ情勢の緊迫感高まる

ウクライナはロシアに隣接している国だ。ロシアと欧州に挟まれ、西側にはポーランド、スロバキア、ハンガリー、南側にはルーマニアとモルドバがある。人口は約4,400万人、首都はキエフだ。

現在、ウクライナにロシアが軍事侵攻する可能性が出てきている。すでにロシア軍はウクライナの国境付近に軍隊を配置し、いつでも攻め込める態勢を整えている。近隣国では軍事演習を行っており、軍の一部引き上げも起きているが、まだ予断を許さない状況だ。

しかしなぜロシアは、独立国であるウクライナを挑発するような行動を取っているのだろうか。冒頭で触れたとおり、それを知るためにはNATOを理解する必要がある。