目次
そもそもバカラのグラスとは
バカラのグラスが愛され続けている理由
バカラグラスのおすすめのシリーズ
まとめ
日本のみならず世界中で愛され続けているバカラのグラス。
グラスに詳しくない人でも名前だけは聞いたことがあるだろう。それほど多くの人を惹きつけているバカラのグラスは、崇高な美しさが目を引く世界最高のグラスだ。
しかし、なぜバカラのグラスが長年に渡り一流であり続け、世界中で愛され続けているかを詳しく知っている方は少ないはずだ。なかには、普通のグラスに比べて格段に高く、見た目が美しいだけの高級グラスだと思っている人も多いだろう。
そこで本記事では、バカラのグラスがなぜ一流なのかを詳しく紹介していく。歴史と伝統を細かく紐解くことでバカラのグラスが一流であり続けられる理由が見えてくるため、興味がある方はぜひ最後までご覧いただきたい。
そもそもバカラのグラスとは
歴史と伝統を知ることでバカラのグラスをより深く知ることができる。はじめに、バカラの歴史、価格、種類といった基本概要から紹介していこう。
歴史
バカラが誕生したのは1764年。当時のフランスの王であるルイ15世により、ロレーヌ地方のバカラ村にガラス工場の設立が許可されたのが始まりだ。
設立されてから250年という年月は、他のグラスメーカーにはない歴史がある。そこへきてバカラのグラスは、消費者に渡るまでに厳しい品質基準をクリアする必要があるため、常に超一級品の商品を世に送り出し続けている。
クリスタルガラスが初めて製造されたのは1816年。そこから時を経て、1896年にはウォッカ用のグラスを含む豪華セットをロシア皇帝ニコラス2世へ納入しているため、当時から世界中に名が知られているグラスであることがわかる。
ちなみに、ブランドとしての価値が世界的に高まったのは、1855年、1867年、1878年のパリ万博でグランプリを受賞してからであるといわれている。
1964年に創立200年。2017年には、中国の投資会社であるフォーチュン・ファウンテン・キャピタルがバカラの保有会社から株式88.8%を買収して経営権を手に入れている。
素材
バカラのグラスで使われている素材は「フルレッドクリスタル」と呼ばれている。
そもそもクリスタルは中に含まれている酸化鉛の量との比重が重要で、24%以上の酸化鉛を含んでいるガラスをクリスタルと呼ぶ。
バカラは、24%ではなく30%の酸化鉛を含むクリスタルガラス製品を製造するメーカーであり、そのギリギリの状態を維持しているクリスタルのことをフルレッドクリスタルと呼ぶのだ。
クリスタルが含まれているグラスは照明に反応するとキラキラと輝く。また、ワイングラスやタンブラーの場合は、指で弾くと甲高い金属音を発するという特徴がある。
バカラのグラスで使われているフルレッドクリスタルの素材は、酸化鉛の含有率が30%以上で密度が3.00g/cm3を指すもの。特徴としては抜群の透明度と重厚感で、弾いた時の音も通常のクリスタルよりも澄んだ音色を響かせてくれる。
種類
最高級クリスタルブランドであるバカラでは、ワイングラスを筆頭にさまざまな種類のグラスが販売されている。以下では、主に販売されている種類を紹介していく。
・ロックグラス
・グラスシャンパン
・ショットグラス
・コリンズグラス
・ワイングラス
・シャンパンフルート
・シャンパンクープ
・ブランデーグラス
バカラでは、毎年記念グラスとして西暦の刻印がされているイヤータンブラーが発売されている。ストレートを飲むのに適しているショットグラスは、小ぶりなデザインでキラキラと輝く美しい光を纏っているため、インテリアとして購入する人も多い。
他にもブランデー、シャンパン、ワインなど、グラスにより味と風味が変わる魅力的なグラスが多く販売されている。バカラのグラスを使い、さまざまなお酒を堪能できるのだ。
価格
バカラのグラスは必ず数万円以上するというイメ―ジが定着しているかと思うが、近年では価格が抑えられているグラスも多く販売されている。
最も手頃なものでは、シャトーLタンブラーが1個あたり5,400円である。しかし、多くの商品は1万円を超えるものなので、バカラのグラスを買おうと考えている場合は、2~3万円位の予算を用意しておくようにするといいだろう。
バカラのグラスは、たとえ安くてもすべての商品が一級品だ。値段が安くなる理由はクリスタルの量とデザインに使う技術で変わるだけなので、素材と品質は一級品であることに変わりはない。
バカラのグラスが愛され続けている理由
ここからは、バカラのグラスが世界中で愛され続けている理由を紹介していく。
すべての商品が超一級品
バカラのグラスは全ての商品が最高品質の超一級品だ。
酸化鉛を30%以上含んでいるフルレッドクリスタルで作られるバカラのグラスは、高い透明度と屈折率が澄んだ質感を生み出す一方で、美しく仕上げるためには高い知識と経験が必要だ。
そのため、バカラでは一人前の職人になるためには15年程度の年月が必要だといわれている。
バカラのグラスが超一級品である理由は、厳選された職人が作っているのに加えて、水準に達していない30~50%のグラスを破棄しているからだ。
高い品質水準をクリアできなければ、そもそもバカラのグラスとして世に流通されることはない。だからこそ、すべての商品が超一級品であると断言できるのだ。これまでにバカラからは、「M.O.F.(国家最優秀職人章)」が与えられた職人を50人以上も輩出している。
熟練された職人が高い品質水準をクリアしているバカラは、世界一の輝きを放っている。
伝統に固執しない姿勢
バカラは長い歴史と伝統があるにも関わらず、必要であればスタイルを変えるという柔軟性を持っている点も魅力的だ。
時代に合わせてデザインや手法を変える柔軟性はもちろん、スヌーピーのフィギュアを開発するなどのコラボを重ねて自社ブランドの知名度を上げる取り組みにも努めている。
変化を恐れない大胆かつ緻密な戦略がなければ、ここまで長く超一流のブランドとして君臨することはできないだろう。
バカラは長い歴史と伝統に胡坐をかかず、常に挑戦し続けているのである。
多様性に富んだ種類
バカラからは膨大な種類のグラスが販売されている。
過去を含めればその種類は星の数ほど。現在でも何百種類ものシリーズが同時に販売されており、中には100年以上続いているシリーズもあれば、1年未満で終わる商品も多くある。
多様性に富んでいるからこそ、さまざまな顔を見ることができるのがバカラの魅力だ。常に違う顔を楽しめるグラスだからこそ、長年に渡り飽きずに楽しむことができるのだ。
また、バカラは食器・グラス・シャンデリアが注目されがちではあるが、近年では女性に向けた豊富なアクセサリーにも力を入れている。
「これもバカラのグラスなの?」というような思い切ったデザインも多く販売されているため、多様性に富んだ種類により常に楽しめるのがバカラの魅力だ。