・ナロマインで出会ったバズ・オルドリン宇宙飛行士
数々の展示のなかでも注目に値するのが、世界で唯一飛ぶモデルA・ライトフライヤー号のレプリカです。モデルAは最初のモデルlllから発展したもので、はじめて量産され、乗客を乗せ、軍で使われ、イギリス海峡を横断した機体でした。当時ライト兄弟は、イギリス、ドイツ、フランスの工場で製造契約を結び、アメリカ陸軍通信部隊(US Army Signal Corps)に2機の機体を納入しました。

Credit : sorabatake、『宙畑』より引用)
レプリカ製作プロジェクトは1999年に始動し、政府の資金援助、シドニー大学、国内の請負業者、市民ボランティアの協力を経て、無事完成を迎えました。ライトフライヤー号のレプリカが初飛行を遂げたのが、ナロマイン飛行場だったのです。

(Photographs:Dubbo Daily Liberal)
Credit : sorabatake、『宙畑』より引用)
2005年10月、ライト兄弟の動力飛行から100周年を記念するナロマインのエアショー“Spirit of Flight”で、世界で唯一飛ぶライトフライヤー号を操縦したのは、なんとアポロ11号にも搭乗し、2番目に月面に降り立ったバズ・オルドリン宇宙飛行士!「いやぁ、これは自慢になるね」とご満悦の様子。

Credit : sorabatake、『宙畑』より引用)
地球から月まで往復し、飛行の最高峰を経験しているにも関わらず、75歳になっても飛ぶ気概を持つバズ・オルドリン宇宙飛行士の好奇心とエネルギー。本当に飛ぶことが好きなのが伝わってきますね。
アポロ計画では宇宙船自体も複雑なシステムでしたが、宇宙と地上間の通信を支え、各システムを繋ぐ地上のネットワークも巨大なものでした。今回はそのなかでもテレビ中継映像を受信したパークス天文台と、オーストラリアとアポロ計画の接点を深掘りしました。
提供元・宙畑
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