引っ越しなどで新しくインターネット回線を引く場合、候補となるのが光回線とケーブルテレビだ。マンションやアパートの場合、すでにケーブルテレビが利用可能になっていることがある。一方で光回線の宣伝も多数あり、選択に迷うことだろう。速度や料金の面でよく比較した上で、自身にあったサービスを選ぶためにも、それぞれのメリットやデメリットに触れておきたい。

光回線とケーブルテレビを比較! 速度や料金で有利なのは?
(画像=光回線とケーブルテレビのインターネット接続は何が異なるのか、『BCN+R』より引用)

ケーブルテレビのメリット

まずはケーブルテレビを利用したインターネット接続のメリットをチェックしよう。

テレビとセットで安くなる

ケーブルテレビはその名の通りテレビ番組の配信を事業とする会社が運営しており、映画や趣味など豊富なチャンネルを楽しめる。そして有料のテレビ放送とネット回線や電力、ガス、固定電話などを同時に契約した場合は料金が安くなる点は見逃せない。

独自の豊富な番組が楽しめる

ケーブルテレビならではの番組を楽しめるのも、メリットの一つだ。契約するチャンネル数が幅広いので、料金プランを選ぶ際には興味の有無をあらかじめ調べておきたい。

ケーブルテレビのデメリット

ケーブルテレビを使ったインターネット接続にはデメリットもある。代表的なものを3つ紹介しよう。

アップロード速度に難

ケーブルテレビを使ったインターネット接続の速度は、ダウンロードはJ:COMの場合、理論上は最高320Mbpsとまずまず高速だ。しかしながらアップロード速度は10Mbpsと低速気味。

これはたとえばオンライン会議やオンラインゲームなどのアップロード速度が求められる用途では問題となる可能性もあるだろう。なお、J:COMは上り/下りとも最高10Gbpsのプランを提供しているが、これは光ファイバーを使用したものだ。

通信速度が不安定なことも

ケーブルテレビは通信手段として同軸ケーブルを利用しており、これは光ファイバーに比べて電波干渉を受けやすいという欠点がある。また、元々テレビ放送用の通信を想定したケーブルであるため、インターネット接続のための伝送効率が良いとはいえない。このため、通信速度が不安定になり、日時などによってインターネット接続時の快適さが変わるかもしれない。

テレビをあまり見ない人にはメリットが少ない

前述のテレビとのセットで安いというメリットは、テレビを見ない人にとっては意味が無い。最近では若者を中心にテレビを見ない人が増えているといわれており、ケーブルテレビでテレビ番組がお得に見られるということが利点にならないことも多くあるだろう。極論をいえば、テレビをあまり見ないならケーブルテレビを使ったインターネット接続はあまりおすすめできない。