目次
沿線の開発では、小田急線の「海老名駅」周辺に注目が集まる
両路線共に、沿線の先に魅力的な自然があるのも魅力
沿線の開発では、小田急線の「海老名駅」周辺に注目が集まる
乗降客の伸び率は互角の2路線ですが、沿線の今後のビジョンでは対極的な構図になっています。 一言で言うと、小田急線は「開発重視」、京王線は「サービス重視」と言えます。
小田急線が開発で特に力を入れるのは、相模鉄道本線、JR相模線と3路線ある「海老名駅」です。約10年をかけて先進のコンパクトシティを生み出す計画を着々と進めています。「将来性のある街にマンションを買いたい」という方は候補に入れてみてはいかがでしょう。
京王線も調布や府中で再開発を進めています。小田急線ほどの大規模なものではありませんが、運賃の値下げ、利用者が心地良く使えるダイヤ改正など、ソフト面の充実を打ち出しています。
両路線共に、沿線の先に魅力的な自然があるのも魅力
最後に「実際に利用した時の快適性」を比較したいと思います。どちらの路線も、首都圏の私鉄では、朝のラッシュ時の混雑率が高いです。
- 小田急線(世田谷代田~下北沢):151%
- 京王本線(下高井戸~明大前):167%

(画像=出所:国土交通省東京圏における主要区間の混雑率
(データは平成29年時点のもの)、『RENOSYマガジン』より引用)
(データは平成29年時点のもの)、『RENOSYマガジン』より引用)
とくに小田急線は首都圏でもトップクラスの混雑率を記録していましたが、複々線化を進め、朝の通勤時の輸送量を約40%増やす予定になっています。平成28年度の「国土交通省における主要区間の混雑率」によると、小田急小田原線世田谷代田駅と下北沢駅の間は混雑率191%と都内でもトップクラスでしたが、 平成29年には151% まで下がっています。また、京王線の方もダイヤ改正などによって混雑率緩和を進めていく方針を打ち出しています。混雑が緩和されれば、小田急線、京王線はさらに魅力的な路線へと発展していくことが期待できます。