ホームレス用ポッドは防風・防水・防寒性能あり

ホームレスの凍死を防ぐ「睡眠ポッド」がドイツで導入される
(画像=最大2人まで収容可能 / Credit:ulmernest、『ナゾロジー』より引用)

ネストは五角柱を横に倒した形状をしており、最低限寝るためだけのスペースが確保されています。

ウルムネスト社によると、最大2人まで収容可能とのこと。ただし画像からすると、「ギリギリ2人」という具合で、寝返りは難しいように見えます。

ただしポッド内では冷たい風や雨を防ぐことができるため、外に比べるとはるかに快適だと言えるでしょう。

ホームレスの凍死を防ぐ「睡眠ポッド」がドイツで導入される
(画像=ネスト内部の様子 / Credit:ulmernest、『ナゾロジー』より引用)

さらに重要なこととして、ネストには断熱と換気による高い防寒性能が備わっています。

新鮮な空気の供給は太陽光発電によって稼働する熱交換器を介するため、換気がなされた後も、室温が低下することはありません。むしろ上昇する可能性すらあるのです。

ホームレスの凍死を防ぐ「睡眠ポッド」がドイツで導入される
(画像=ネスト断面図 / Credit:ulmernest、『ナゾロジー』より引用)

またポッド内には監督チームと連絡を取るための無線ネットワークが導入されており、トラブルにも対応できるとのこと。

利用後は専門家が清掃するようになっており、衛生基準は維持されます。

さて、まさにホームレスたちの緊急ポッドとも言える「ネスト」ですが、運用テストは2年目に入っています。

続くテストの後、有用だと判断された場合には、全国的に展開する可能性もあるとのこと。

もしかしたら、私たちの街でもネストを見かけるようになるかもしれませんね。

参考文献:This City In Germany Has Sleeping Pods To Protect The Homeless From The Cold At Night

提供元・ナゾロジー

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